「Pepper」だった可能性も
「Java」は昔、「Oak」だった――改名の理由と“幻の改名候補”
「Java」は登場当初から「Java」だったわけではない。元の名前は別であり、ある理由で改名を余儀なくされた。なぜ改名が必要だったのか。Java以外にはどのような候補があったのか。
プログラミング言語および開発・実行環境「Java」は、もともと「Oak」という名前だった。開発を担当していたSun Microsystemsのプログラミングチームに所属するソフトウェアエンジニアが名前を付けることになったものの、うまい案が出ず、チームのオフィスの窓から見える高い木にちなんで、Oak(オーク、オーク材などの意)という名前になったと言われている。
Sunはなぜ、Oakの名前をJavaに変更しなければならなかったのか。他にはどのような候補があったのか。
「Java」ではなく「Pepper」だった可能性も?
残念ながら調査の結果、Oak Technologyというチップセットベンダーが「Oak」を既に商標登録していたことが分かった。SunのOakはブランドとして全く認知されていなかったため、その名前の権利のために戦う意味はないと判断し、Sunはこの名前を変えることを決めた。
Sunの開発チームはブレーンストーミングをしてOakの新しい名前を考案、検討し、候補を絞り込んだ。商標チェックを経て「DNA」「Silk」、そしてJavaという3つの候補が残った。
他の候補は次の通りだ。
- WebDancer
- Pepper
- Neon
- WRL(Web-Runner Language)
- Jolt
- WebSpinner
- Impact
- NetProse
OakはJavaに
周知のように、SunはOakに代わる名前としてJavaを選んだ。ただし名前は名前でしかない。
OS非依存、オブジェクト指向開発アプローチ、「Write once, run anywhere」(WORA:一度書けば、どこでも動く)の理念のおかげで、Javaは世界で最も普及したプログラミング言語となった。Sunが何と命名しても、そうなったはずだ。劇作家ウィリアム・シェークスピア氏の作品『Romeo and Juliet』(ロミオとジュリエット)のせりふにあるように、「バラはどんな名前で呼ばれても、甘く香る」からだ。
いずれにしても、もともとOakという名前だったプログラミング言語は、Javaとして大きな成功を収めることになった。
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