個人を特定しない「コンテキスト広告」はどこまで使えるか?サードパーティーcookie廃止がIT部門にもたらす影響【第2回】

サードパーティーcookieに代わる、デジタル広告のための新しい手段には何があるのか。現在考えられる主な手段のうち、「匿名セグメントによるターゲティング」「個人を特定しないターゲティング」を紹介する。

2021年06月17日 05時00分 公開
[David RaabTechTarget]

関連キーワード

cookie | Google Chrome


 サードパーティーcookie(ユーザーが閲覧したWebサイト以外の第三者に送信するcookie)の利用が自由にできなくなることで、デジタル広告は一つの転機を迎えている。これまでサードパーティーcookieを個人のターゲティングやWebサイト間の閲覧者トラッキング、広告表示と購入の関連付けに活用していたマーケティング部門にとって、サードパーティーcookie廃止は現在進行系の難問だ。今日の企業のほとんどがユーザーデータを利用している以上、システムを守るIT管理者も無関係ではいられない。

 IT部門がサードパーティーcookieに代わるデジタル広告のための新しい基盤を構築する手段として、現在考えられるのは主に4つ。前回はそのうち「代替ID」「チャネル独自の個人識別データ」を説明した。今回は残る2つの手段を紹介しよう。

手段3.個人を特定しない「コンテキスト広告」

ITmedia マーケティング新着記事

news079.jpg

狙うは「銀髪経済」 中国でアクティブシニア事業を展開する企業とマイクロアドが合弁会社を設立
マイクロアドは中国の上海東犁と合弁会社を設立。中国ビジネスの拡大を狙う日本企業のプ...

news068.jpg

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

news202.jpg

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。