2021年07月07日 05時00分 公開
特集/連載

「汎用人工知能」(AGI)はC-3POやR2-D2を実現させることができるか「汎用人工知能」(AGI)のビジネス利用の展望【前編】

ビジネス利用可能な汎用人工知能(AGI)はまだ実現していない。だが実現すれば、これまではSF作品の中だけの存在だったものを、現実の世界に生み出せるようになる可能性がある。

[Ronald Schmelzer,TechTarget]

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 人にしかできない仕事を機械に代行させることは、AI(人工知能)開発が始まった70年以上前から人々が夢に描いてきた目標だ。この目標はまだ実現していないが、いわゆる「強いAI」の展望には有力な可能性がある。

 これまでに実用化されて現在広く導入されているAIの実装、つまり「弱いAI」は、どれも狭い用途に限られており、人の認知能力のほんの一部しか再現できていない。本来のAIである強いAI、つまり汎用(はんよう)人工知能(AGI)の実現は遠大な目標だ。だが個別の単純な認知タスクを処理するだけでなく、人と同じくらい広範な認知能力を備えた機械を作れる日は近づきつつあると考える人もいる。真のAIであるAGIが実現すれば、企業に大きな変革をもたらす可能性がある。

AGIでスター・ウォーズの「C-3PO」「R2-D2」が実現か

 AGIが企業にもたらすメリットの中核となるのがAIアシスタントだ。理想的な業務用のAIアシスタントは、予測しやすい限定的なタスクを処理するだけの存在ではない。究極的なAIアシスタントとは、テレビドラマ『スタートレック』に出てくるコンピュータや、映画『スター・ウォーズ』に登場するロボット「ドロイド」のようなものだろう。ドロイドの「C-3PO」「R2-D2」のような、SF(サイエンスフィクション)作品に描かれる未来のAIアシスタントは、人間同様の能力を持った頼りになる同僚だ。

 このような真の業務用AIアシスタントがAGIによって実現すれば、幅広いビジネス機能を提供できる。例えば次のようなことが可能になる。

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