コロナも影響、消えゆく企業向け電話システム
「電話」はもう使われずに消えてしまうのか?
新型コロナウイルス感染症のパンデミックでテレワーク移行した企業が、電話に代わるコミュニケーション手段を模索し始めている。その背景には何があるのか。このまま電話はオフィスから消えるのか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)の影響でテレワーク導入が拡大する中で、特に社内コミュニケーション手段としての企業向け電話システムの利用機会が失われつつある。これには特に3つの要素が大きく影響する。
1.自宅での内線通話が困難
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1つ目の要因は、自宅では会社の内線を利用できない従業員がいることだ。特にパンデミックが起きて初めてテレワークを導入した企業は、テレワーク中の従業員(以下、テレワーカー)が自宅で内線通話できる仕組みを十分に構築できていない可能性がある。
2.音声通話の選択肢の充実
2つ目の要因は、電話機だけでなくPCやスマートフォンで利用できる音声通話システムの充実だ。こうした音声通話システムには、「Skype」といったコンシューマー向け音声チャットアプリケーションに加えて、PBX(構内電話交換機)に近い機能を持つ音声通話サービスもある。音声通話システムの音声品質は改善が進んでおり、業務用コミュニケーション手段として十分通用する。
3.“電話ありき”の前提の消失
3つ目の要因は、電話そのものに対する考え方の変化だ。企業において「電話」の意義は、COVID-19のパンデミックが始まるずっと前から変化しつつあった。技術の進化でコミュニケーション手段が充実し、生まれた頃からITに慣れ親しんできた「デジタルネイティブ」世代では、電話以外の手段を好む人が珍しくなくなった。
音声通話以外のコミュニケーションツールの台頭
電話などの音声通話システム以外にも、共同作業に役立つコミュニケーションツールは豊富に存在する。別々の場所で働く従業員が、それぞれ別のコミュニケーションツールを利用して共同作業していた場合、ツール間連携がスムーズでないと生産性が下がる可能性がある。
こうした課題の解決策となり得るのが「ユニファイドコミュニケーション」(UC)システムだ。UCシステムは、音声通話を含む複数のコミュニケーションツールに一貫性のあるユーザーエクスペリエンス(UX)を提供する。
固定電話機を使う従来型の企業向け電話システムの利用は、今後も減少を続ける可能性がある。電話に代わる音声通話システムがより充実する可能性があるだけでなく、テレワーカーの間で複数のコミュニケーションツールの活用ニーズが高まると考えられるためだ。
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