Appleが投入した「iPhone 13」は、前機種「iPhone 12」と何が違うのか。外出先での使いやすさに配慮した、iPhone 13の見どころを探る。
Appleが2021年9月に発売したスマートフォン「iPhone 13」シリーズ4種類は、前機種の「iPhone 12」シリーズから幾つかの点が変化している。両者の違いを見ると、外出先でのビジネス利用ニーズの再拡大に備えようとする同社の意図が読み取れる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)収束を見据えた動きだ。
今回、Appleが発売したのは「iPhone 13 mini」「iPhone 13」「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」だ。同社の独自開発SoC(機能統合型半導体チップ)「A15 Bionic」を搭載した小型タブレット「iPad mini」の第6世代も投入した。
Appleによると、iPhone 13シリーズのバッテリーはiPhone 12シリーズと比べ、長持ちするようになった。本体に保存した動画の再生時間は、iPhone 13が最大19時間と、iPhone 12の最大17時間から2時間伸びた。iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Maxの場合、前機種からの再生時間の伸びはそれぞれ2時間、5時間、8時間だ。
iPhone 13シリーズの発表を受け、ミニブログ「Twitter」ではiPhoneユーザーがバッテリー持続時間の向上について歓迎の声を投稿した。調査会社IDCでアナリストを務めるナビラ・ポパル氏は、「パンデミックが収束し企業が出張を再開すれば、バッテリーが長持ちするデバイスの需要が高まるのは必至だ」とみる。
ストレージの最小容量については、iPhone 13とiPhone 13 miniは128GBとなり、前機種(64GB)の2倍になった。調査会社Gartnerのアナリスト、デービッド・スミス氏は、Appleは最小ストレージ容量の増大によって企業に対しiPhoneの買い替えを促す狙いがあるとみる。iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxはそれぞれ、最大で1TBのストレージを搭載する。
iPhone 13 ProはiPad miniと同様、A15 Bionicを搭載する。A15 Bionic は5コアのGPU(グラフィックス処理プロセッサ)と6コアのCPUに加えて、毎秒15.8兆回の処理ができる16コアの機械学習向けプロセッサ「Neural Engine」を備える。
OSとして、iPhone 13シリーズはAppleが2021年6月に発表した「iOS 15」を採用。エンドユーザーは広告トラッキングを拒否したり、企業がスマートフォンのIPアドレスに基づいてエンドユーザーのプロファイルを作成することを阻止したりできるようになった。米国における価格は、iPhone 13 miniが699ドル、iPhone 13が799ドル、iPhone 13 Proは999ドル、iPhone 13 Pro Maxは1099ドル。iPad miniは、無線LAN接続が可能なWi-Fiモデルが499ドル、無線LANと携帯電話回線を利用可能なWi-Fi + Cellularモデルは649ドル。
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