“お金の相談”は金融のプロでも親でもなく「TikTokインフルエンサー」の時代に英国の金融機関Pay.UKの調査から

英国の若者は「TikTok」のインフルエンサーを資産形成の情報源として捉えていることが、調査で明らかになった。金融機関や家族、友人ではなく、TikTokインフルエンサーを頼る若者の実態とは。

2022年12月17日 10時30分 公開
[Karl FlindersTechTarget]

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 ショート動画共有サービス「TikTok」のインフルエンサー(影響力のあるエンドユーザー)の方が、金融機関よりも資産運用に関する良いアドバイスをくれる――。英国の18〜24歳の若者を対象とした意識調査によると、回答者の4分の1以上に当たる約26%がこのように考えている。英国で銀行口座の乗り換え支援サービス「Current Account Switch Service」(CASS)を運営する標準化団体Pay.UKが2022年11月に、この調査結果を発表した。

親よりも「TikTokインフルエンサー」に頼る若者

 Pay.UKは2022年9月に、英国の18〜24歳の回答者1000人を対象に調査を実施した。回答者の58%は「資産管理について助言してくれるインフルエンサーをTikTokでフォローしている」と回答。約4分の1(26%)は、TikTokインフルエンサーのアドバイスの方が金融機関よりも良いと答えた。TikTokインフルエンサーのアドバイスの方が「メディアよりも良い」という回答は40%、「家族や友人のアドバイスよりも良い」という回答は34%に上った。

 調査対象者の46%は、TikTokインフルエンサーが株式や個人貯蓄口座(ISA:英国居住者向けの小口投資講座)への投資、住宅ローン選びなどに関する意思決定の助けになったと答えている。回答者の32%は「TikTokインフルエンサーのおかげで銀行口座切り替えサービスのことを知り、別の銀行への切り替えについて考えるようになった」と回答した。

 「若者が資産管理に関心を持ち、金銭に関するアドバイスを求めていることが分かったのは励みになる」。Pay.UKのシニアサービスラインマネジャー、ジョー・エインスリー氏はこう述べる。「誰もが自分の資産をうまくやりくりする必要がある。重要なのは、自分の口座を確実に自分のニーズに合わせることだ」(エインスリー氏)

 CASSは2013年に英国で始まったサービスだ。かつて英国では一般的に、口座の切り替えに約30日かかっていたが、CASSを利用すれば切り替えは約7日で完了するという。

 Pay.UKが2022年1月に発表した統計では、従来型の銀行が独占していた市場にオンラインバンキングが食い込み始めている実態が浮かび上がった。2021年第4四半期(2021年10〜12月)にCASSが記録した口座の切り替えは約25万件に上る。この結果は前年同期比で約6万件増、前期に当たる同年第3四半期(2021年7月〜9月)比で約3万6000件増となった。

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