“25キロの光ファイバー”敷設に乗り出す西シドニー空港、その狙いとは?光ファイバーで加速する都市開発【前編】

オーストラリアで建設中の西シドニー国際空港に25キロの光ファイバーが敷設される。空港および周辺エリアではシームレスにブロードバンドサービスが利用できるようになる。

2023年05月09日 07時15分 公開
[Aaron TanTechTarget]

 オーストラリアで2026年の開業を見込む西シドニー国際空港(Western Sydney International Airport)は、公営ブロードバンド事業者のNBN Coと契約。空港ターミナルと空港の滑走路に隣接するビジネスパークに25キロの光ファイバーを敷設する計画を発表した。

空港と都市に光ファイバーを敷設、その目的は

 西シドニー国際空港周辺では、先端産業の拠点「Bradfield City Centre」の実現に向けた開発が進んでいる。NBN Coでも、州政府機関のウエスタンパークランドシティー公社(WPCA:Western Parkland City Authority)と協力して、ネットワーク投資をWPCAの全体計画に沿って進めている。

 NBN Coの新規開発担当エグゼクティブゼネラルマネジャーであるアンドリュー・ウォルシュ氏は今回の光ファイバー敷設を「オーストラリアで最大規模のインフラプロジェクトの一つだ」と評価。その上で、ウォルシュ氏は「空港の乗客や航空会社、航空貨物、ビジネスパークのユーザーに、使い勝手の良いブロードバンドネットワークへのアクセスを提供できるようになる」と強調する。

 西シドニー国際空港(Western Sydney International Airport)のCEOであるサイモン・ヒッキー氏は、次のように述べる。「西シドニー国際空港から飛行機で移動する場合も、仕事をする場合も、会社を立ち上げる場合も、シームレスな利用体験を可能とするネットワーク技術を用意しておくことが不可欠だ」


 後編は、NBN Coの光ファイバーネットワークや終端装置(ONU)によってどのように都市開発を進めているかを紹介する。

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...