LLM×検索エンジンによる真価【後編】
「Google検索より便利」とうわさのPerplexityは本当に“使える”か?
Google検索に代わる存在としてAI搭載検索エンジン「Perplexity」が注目を集めている。本当にGoogle検索以上に役立つものなのか。筆者が実際に使ってみた。
「Perplexity」は、AI(人工知能)ベンダーPerplexity AIが提供するAI搭載検索エンジンだ。大規模言語モデル(LLM)を用いた対話形式での検索が可能で、「Google検索」(Google Search)をはじめとする従来の検索エンジンに代わる存在として注目を集めている。筆者は実際にPerplexityを使ってみた。どのような検索ができ、どのようなメリットがあるのかなどを紹介しよう。
Google検索より便利? Perplexityは本当に使えるのか
併せて読みたいお薦め記事
連載:LLM×検索エンジンによる真価
AIモデル比較の参考記事
まず、Perplexityのアカウントを作成する。アカウントがなくても使用できるが、作成すると、チャット履歴を整理して後から参照できる「コレクション」の管理や共有ができる。
メールアドレスを使用して無料のPerplexityアカウントを作成し、アカウント情報を設定する。左下隅に表示されるリンクからアプリケーション版のPerplexityをダウンロードして、「iPhone」や「Android」搭載デバイスに追加することも可能だ。
左上のサイドバーには、「新しいスレッド」「発見」「ライブラリ」などのタブが表示される。発見タブをクリックすると、AI技術を含むIT関連の最新ニュースの見出しにアクセスできる。ライブラリタブからは、過去のチャット履歴を確認できる。
「フォーカス」機能を使用すれば、検索対象のカテゴリーを絞り、Webにおける膨大量の情報を効率的に探したり、的確な回答を得たりすることができる(図1)。カテゴリーは以下の通り。
- インターネット全体を検索する「All」
- 動画共有サイトYouTubeの動画を検索する「YouTube」
- コミュニティーにおけるディスカッションや、口コミなどの意見を検索する「Reddit」
- 学術論文を検索する「Academic」
- 計算知識エンジンを用いて複雑な計算やデータの処理ができる「Wolfram Alpha」
- インターネット検索はせず、アップロード資料の分析や要約のみ実施する「Writing generator」
検索クエリへの回答に加えて、Perplexityはコンテンツの生成もできる。Writing機能をテストしてみよう。「吹雪に関するブルース(哀調を帯びた歌曲)の曲を、Aマイナーコードで書いて」と指示してみた(図2)。
結果は以下の通り。
韻は踏めているが、プロンプトの「Aマイナーコードで」を文字通り受け取り、歌詞にそのまま書いてしまっていた。
Perplexityのメリットとデメリット
筆者はPerplexityを使い始めてから、日々の執筆活動にかかる時間と労力を節約できるようになった。特に、出典を記載してくれる点が、信頼性の確保やトピックの深掘りにつなげることができるので気に入っている。
Perplexityの主要なメリットは以下の通り。
- 直感的なインタフェースとシンプルな操作性を備えており使いやすい
- 対話形式でのWeb検索ができる
- 回答の情報源を提示してくれる
- 複数のLLMを使い分けることができる(有償版のみ)
- コレクション機能により、過去の質問の保存と整理ができる
- 無償版でも基本的かつ豊富な機能を利用できる
一方、デメリットとしては、既出の回答を何度も繰り返す、LLMが不正確な回答を出力する幻覚(ハルシネーション)などがあるが、これは生成AIサービス全般に当てはまる課題だと言える。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[フォーティネットジャパン合同会社] 複雑化しがちな「SASE運用」 IT・医療・金融などの事例に見る導入成功の秘訣 -
製品資料
[フォーティネットジャパン合同会社] 「SD-WAN」導入で失敗しないための5つの重要事項 -
技術文書・技術解説
[フォーティネットジャパン合同会社] VPNの代替候補「ZTNA」を理解できるようになる“3大要素”とは? -
事例
[フォーティネットジャパン合同会社] すぐ分かる「SD-WAN」選定のポイント 成功企業はどんな成果を出した? -
製品資料
[SCSK株式会社] 「Dropbox」管理・運用の困りごと解決ガイド
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
Microsoft月例パッチ1400件超で過去最多 「限界点」を迎えたパッチ管理
-
3
SAP導入後も残る“Excel依存” 京急電鉄は「kintone」でどう解消した?
-
4
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
5
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
6
「エージェントを作るな、スキルを作れ?」 Anthropicが提唱するAI運用の勘所
-
7
RAGで「データをAIに送る」運用が限界を迎えている理由
-
8
なぜ人はいるのにDXが進まない? ライオンも直面した“老害”レガシーシステム
-
9
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
10
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
7
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー