Google検索に代わる存在としてAI搭載検索エンジン「Perplexity」が注目を集めている。本当にGoogle検索以上に役立つものなのか。筆者が実際に使ってみた。
「Perplexity」は、AI(人工知能)ベンダーPerplexity AIが提供するAI搭載検索エンジンだ。大規模言語モデル(LLM)を用いた対話形式での検索が可能で、「Google検索」(Google Search)をはじめとする従来の検索エンジンに代わる存在として注目を集めている。筆者は実際にPerplexityを使ってみた。どのような検索ができ、どのようなメリットがあるのかなどを紹介しよう。
まず、Perplexityのアカウントを作成する。アカウントがなくても使用できるが、作成すると、チャット履歴を整理して後から参照できる「コレクション」の管理や共有ができる。
メールアドレスを使用して無料のPerplexityアカウントを作成し、アカウント情報を設定する。左下隅に表示されるリンクからアプリケーション版のPerplexityをダウンロードして、「iPhone」や「Android」搭載デバイスに追加することも可能だ。
左上のサイドバーには、「新しいスレッド」「発見」「ライブラリ」などのタブが表示される。発見タブをクリックすると、AI技術を含むIT関連の最新ニュースの見出しにアクセスできる。ライブラリタブからは、過去のチャット履歴を確認できる。
「フォーカス」機能を使用すれば、検索対象のカテゴリーを絞り、Webにおける膨大量の情報を効率的に探したり、的確な回答を得たりすることができる(図1)。カテゴリーは以下の通り。
検索クエリへの回答に加えて、Perplexityはコンテンツの生成もできる。Writing機能をテストしてみよう。「吹雪に関するブルース(哀調を帯びた歌曲)の曲を、Aマイナーコードで書いて」と指示してみた(図2)。
結果は以下の通り。
韻は踏めているが、プロンプトの「Aマイナーコードで」を文字通り受け取り、歌詞にそのまま書いてしまっていた。
筆者はPerplexityを使い始めてから、日々の執筆活動にかかる時間と労力を節約できるようになった。特に、出典を記載してくれる点が、信頼性の確保やトピックの深掘りにつなげることができるので気に入っている。
Perplexityの主要なメリットは以下の通り。
一方、デメリットとしては、既出の回答を何度も繰り返す、LLMが不正確な回答を出力する幻覚(ハルシネーション)などがあるが、これは生成AIサービス全般に当てはまる課題だと言える。
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