OpenAIとGoogleの生成AIを比較【第4回】
「ChatGPT」「Gemini」の“得意分野の違い”をプロンプト4種で比較してみた
代表的な生成AIサービス「ChatGPT」「Gemini」が出力するコンテンツには、どのような違いがあるのか。4種類のプロンプトに対するそれぞれの回答を比較した。
テキストや画像を自動生成する「生成AI」(ジェネレーティブAI)を、ビジネスの効率化や顧客体験(CX:カスタマーエクスペリエンス)向上に役立てる企業の動きが進む。代表的な生成AIサービスとして、AIベンダーOpenAIの「ChatGPT」とGoogleの「Gemini」がある。それぞれどのような使い方に向いているのか。
本稿は、大規模言語モデル(LLM)「GPT-3.5」をベースにしたChatGTPと、LLM「Gemini Pro」をベースにしたGeminiに4種類のプロンプトを投げ、出力された回答を比較した。プロンプトはアイデア出し、コンテンツ作成、計画策定、開発支援の4つのテーマで作成した。
「ChatGPT」と「Gemini」の回答を4つのプロンプトで比較
併せて読みたいお薦め記事
連載:OpenAIとGoogleの生成AIを比較
- 第1回:生成AI“2大ツール”「ChatGPT」と「Gemini」の違いを徹底解説
- 第2回:生成AIサービス「ChatGPT」と「Gemini」を“4つの視点”で徹底比較
- 第3回:「ChatGPT」「Gemini」の比較ならスペック以上に面白い“個性と違い”はこれだ
プロンプトに関する記事
1.アイデア出し
アイデア出しでは以下のプロンプトを使用した。
IT担当者が知っておくべき、今最も熱いITトレンドを5つ教えて
ChatGPTの回答は一般的な内容であったのに対し、Geminiは特定分野を掘り下げる傾向にあった。例えば、ChatGTPの回答は「機械学習(ML)といったAI技術」「サイバーセキュリティ」なのに対し、Geminiは「生成AI」「サイバーセキュリティメッシュ」(境界を人や物のIDを中心に構築する分散型アーキテクチャ)といった具合だ。
GPT-3.5の教師データは2021年9月に最終更新されたもののため、最新トレンドの紹介はできなかった。Geminiは5つの回答に加えて、さらに追加のトレンドを紹介してくれた。
2.コンテンツ作成
コンテンツ作成では以下のプロンプトを使用した。
サイバーレジリエンシー(障害復元性)の課題について、2段落でまとめて
ChatGPTもGeminiも、サイバーレジリエンシーという複雑なトピックを2段落でうまく要約し、説明できた。特にGeminiは、課題と対策についてChatGPTよりも具体的に解説してくれた。
3.計画策定
計画策定では以下のプロンプトを使用した。
クラウドコンピューティングについてのカンファレンスに参加するなら、どのカンファレンスがお薦め?
ChatGPTはGeminiよりも多くのカンファレンスを挙げてくれたが、そのうち幾つかのカンファレンスは2021年9月以降に名称を変更していた。Geminiはカンファレンスの情報をより詳細に説明してくれた他、分野ごとに大別して提示してくれた。
4.開発支援
開発支援では以下のプロンプトを使用した。
「PostgreSQL」へのクエリでよく使われるSQLクエリを10個挙げて
PostgreSQLは、代表的なオープンソースのRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)だ。ChatGPTとGeminiが出力したSQLクエリのリストは似ていたが、幾つかの用語が異なっていた。注目すべきは、どちらも回答にソースコードが埋め込まれていた点だ。
画像ではGeminiの回答を1ページに収まるように短縮しているが(図8)、元のバージョンには埋め込みコードが含まれている。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
SNS認証や多要素認証も数分で実装、IDaaS基盤でデジタルビジネスはどう変わる? -
製品レビュー
「電子帳簿保存法対応」実践術:タイムスタンプ付与などの要件の手軽な実現方法 -
事例
「大企業のデジタル化」成功事例集【コクヨ、九州電力、ヨネックスなど21社】 -
製品資料
“顧客管理の課題”を簡単に解決する方法とは? -
製品資料
契約管理の“あるある課題”をノーコード開発で解決するためのポイント
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
Synologyがエンタープライズ向けユニファイドストレージを投入 その実力は
-
5
「Windows派」「Linux派」を分ける決定的な違い
-
6
脱VMwareの最適解 NTTデータと日立製作所が示す国産仮想化基盤
-
7
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
8
「技術屋」で終わらないために 情シスが今取るべき認定資格5選
-
9
継続利用は4割どまり M365 Copilotが「効く業務」と期待外れの境界
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー