「OpenAI o1」は、2024年9月にOpenAIが発表したLLM新モデルだ。モデルの実力や、安全面の取り組みと併せて、OpenAI o1を利用する方法を紹介する。
昨今の人工知能(AI)ブームの一因と言えるのが、AIベンダーOpenAIのAIチャットbot「ChatGPT」だろう。ChatGPTは大規模言語モデル(LLM)「GPT」(Generative Pre-trained Transformer)をベースにしており、2024年10月時点では「GPT-3.5」「GPT-4 Omni」(GPT-4o)が標準のLLMとなっている。
2024年9月、OpenAIは新モデル「OpenAI o1」を発表した。OpenAI o1を使いたいエンドユーザーや企業は、どのような方法でOpenAI o1にアクセスできるのか。機能面での制約や、安全面の取り組みと併せて解説する。
2024年10月時点で、プレビュー版の「OpenAI o1-preview」と軽量版モデル「OpenAI o1-mini」が利用可能だ。ChatGPT無償版のユーザーはOpenAI o1にアクセスできない。OpenAI o1を利用する方法は大きく4つある。
2024年10月時点でOpenAI o1はプレビュー版であり、以下のような制約が存在する。
※注:トークンとはテキストデータを処理する際の基本的な単位で、一般的には4文字程度と考えられる。
OpenAIは、OpenAI o1を提供開始したタイミングで、ドキュメント「OpenAI o1 System Card」を公開した。これは、同社がモデル開発中に実施した安全性およびリスク評価の取り組みについて説明したものだ。具体的には、以下のような内容が含まれる。
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