もしAI系のキャリアを目指す場合、AI技術が積極的に活用されている業界を選ぶのが賢明だ。特にAI導入が進んでいる6つの業界を紹介する。
AI(人工知能)技術の発展に伴い、AIスキルを持つ人材の需要は急速に高まっている。AI系キャリアを検討する際は、AI技術の導入が進んでいる業界を選ぶことが賢明だ。そうした業界では、AIスキルを持つ人材の需要が高く、キャリアの形成や自身の成長に有益な環境が整っているからだ。本稿は、AI技術の導入が特に進んでいる6つの業界を紹介する。
ITベンダーは、自社製品・サービスの使いやすさの向上と、UX(ユーザーエクスペリエンス)の強化に向けて、幅広い製品にAIを導入している。例えばGoogle、Amazon Web Services(AWS)、Microsoftといったクラウドベンダーは、積極的にAI専門家を採用している。
金融業界は、業務自動化などの単純なタスクから、リスク管理の改善、投資の提案、意思決定の改善といったより高度なタスクまで、AI技術を幅広く活用している。
医療業界において、幅広い業務へのAI導入が進んでいる。初歩的な活用例としては、AI技術を用いた自動化による人的エラーの回避、請求や記録管理業務の効率化などがある。より高度な活用例としては、人間が見逃しやすい兆候をAI技術で特定し、がんなど重篤な疾患の早期発見に役立てている。
小売業では、運営の効率化にAI技術が活用されている。例えば、在庫管理、損失防止、トレンド発見、ショッピング体験のパーソナライズ化、不審な支出や取引を発見する不正防止などの分野で活用が進んでいる。
製造業では、製造プロセスや機器管理の効率化にAI技術の活用が進んでいる。潜在的な機器の故障を早期に検出して、効率的に機械を管理・運用する上でAI技術が役立つ。
セキュリティ業界では、AI技術を用いて24時間体制で脅威を監視し、異常な活動を迅速に検出したり、人的ミスを回避したりしている。
次回は、高収入を狙えるAI系の職種を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
CMOが生き残るための鍵は「生産性」――2025年のマーケティング予測10選【中編】
不確実性が高まる中でもマーケターは生産性を高め、成果を出す必要がある。「Marketing D...
世界のモバイルアプリ市場はこう変わる 2025年における5つの予測
生成AIをはじめとする技術革新やプライバシー保護の潮流はモバイルアプリ市場に大きな変...
営業との連携、マーケティング職の64.6%が「課題あり」と回答 何が不満なのか?
ワンマーケティングがB2B企業の営業およびマーケティング職のビジネスパーソン500人を対...