Cisco傘下で明確になったSplunkのAI戦略 価格改定や機能統合を解説Splunk幹部が語る

ソフトウェア開発のSplunkは、Cisco Systemsによる買収を経て新たなスタートを切っている。AIの需要が高まりつつある中、同社が打ち出している具体的な施策とは。

2025年10月10日 05時00分 公開
[Beth PariseauTechTarget]

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 オブザーバビリティ(可観測性)やセキュリティのソフトウェア開発を手掛けるSplunkは2024年3月にCisco Systemsによる買収が完了した。Cisco Systemsの傘下に入ってSplunkはどう変わっているのか。米Informa TechTargetはSplunkの幹部にインタビューし、AIを軸にした同社の戦略を聞いた。

SplunkのAI戦略のポイント

 Cisco Systemsは2025年9月、分散された企業内のデータを統合し分析しやすくする技術「Cisco Data Fabric」を発表した。Cisco Data FabricはSplunkの技術を基盤としており、AIモデルの構築や高度な分析をしやすくするインフラとして開発されている。Cisco SystemsでSplunk製品のゼネラルマネジャーを務めるマンゲーシュ・ピンパルカーレ氏はCisco Data Fabricについて「ユーザー企業はデータ分析のコストを下げられる」と説明する。

 ピンパルカーレ氏によると、Splunkは新しい価格モデルの試行にも取り組んでいる。この取り組みでは、製品ライセンス体系を簡素化し、ユーザー企業が基本機能からSplunk製品の利用を始め、後からデータ分析機能を追加できるようにするという。費用を予測可能にするコスト管理機能の提供も予定していると同氏は説明する。

 こうした動きの背景にあるのは、Cisco Systemsによる買収だけではない。調査会社IDCのアナリスト、スティーブン・エリオット氏は「以前からデータ分析のコストについてSplunkのユーザー企業から不満があった」と述べる。

 製品面では、Splunkは機能の統合を進めている。2025年9月に同社が発表した企業向けセキュリティソフトウェア「Splunk Enterprise Security」バージョン8.2では、以前は別々だったセキュリティ機能を統合し、セキュリティの一元管理ができるようにした。統合されたセキュリティ機能には脅威の検出や対処やユーザー行動分析、イベント管理などが含まれる。

 SplunkとCisco SystemsはAI分野で、IBMやOracle、Microsoft、SAPと競争している。そうした中、Splunkはセキュリティと可観測性について大きな顧客ベースを持っていることが強みだとエリオット氏は述べる。今後は同社顧客に対し、Cisco Systems製品の販売を強化するという。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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