接続性やセキュリティ確保を促進
AIエージェントをより安全に使いやすく NISTが「AI Agent Standards Initiative」を始動
米NISTは、AIエージェントの安全性と相互運用性確保に向けた「AI Agent Standards Initiative」を発表した。業界主導の標準策定やオープンソースプロトコル開発を促進するだけでなく、国民からの意見を広く募る。
米国立標準技術研究所(NIST)のCenter for AI Standards and Innovation(CAISI:AI標準化、イノベーションセンター)は2026年2月17日(米国時間)、「AI Agent Standards Initiative」(AIエージェント標準イニシアチブ)の立ち上げを発表した。
この取り組みは、AIエージェント(自律的にタスクを実行するAI)を、安全かつ相互運用可能な形で普及させるための標準化の推進とエコシステムの形成を目的としている。
CAISIは、NISTのInformation Technology Laboratory(情報技術研究所)などと連携し、業界主導のAI標準およびプロトコルの新たなエコシステムを育成するとともに、技術的フロンティアにおける米国の優位性を確固たるものとすることを目指す。
AIエージェントは、コードの記述やデバッグ、メールやカレンダーの管理、オンライン購買をはじめ、何時間もの作業を自律的に実行可能だ。ただし、AIエージェントの実用性は、外部に存在するシステムやデータとの連携の程度や安全性に依存している。
この課題に対処するためNISTは、全米科学財団(NSF)や政府機関パートナーと協力し、AI Agent Standards Initiativeの取り組みを以下の3つの柱で進める。
- 業界主導によるエージェント標準の開発と、国際標準化団体における米国のリーダーシップを促進する。
- コミュニティー主導によるエージェント向けオープンソースプロトコルの開発と維持を推進する。
- AIエージェントのセキュリティおよびアイデンティティー(ID)分野の研究を促進し、あらゆる業種における新しいユースケースの実現と、信頼に基づく導入の拡大を進める。
NISTは今後数カ月で、AI Agent Standards Initiativeを進めるための研究成果、ガイドライン、技術的な成果物を順次発表する。一方、公開ヒアリング、情報提供依頼書(RFI)、意見聴取会などを通じて広く国民の意見を募る。
以下2つの手段で意見を募集中だ。
- 「Request for Information on AI Agent Security」(AIエージェントセキュリティに関するRFI)
- 2026年3月9日締切
- 「AI Agent Identity and Authorization Concept Paper」(AIエージェントのアイデンティティーと認可に関する概念論文)
- 2026年4月2日締切
CAISIは2026年4月から、AIエージェントに焦点を当てて、AIの導入障壁を業種別に把握するための意見聴取会を開催する。
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