CLI、IDE、SDKをどう使い分ける?
Google Antigravity入門:最適なAIエージェント開発環境の選び方と活用ステップ
「Google Antigravity」は4つのインタフェースで利用可能だ。Google Cloudのブログ記事を基に、それぞれの特徴と適した利用シーンを紹介する。
AIエージェントの活用が進む中、「どのような環境でエージェントを利用・開発すればよいのか」に迷う場合がある。Googleが提供する「Google Antigravity」は、AIエージェント実行基盤「Antigravity Harness」を中核としたAIエージェント開発基盤だ。デスクトップアプリケーション、CLI(コマンドラインインタフェース)、IDE(統合開発環境)、SDK(ソフトウェア開発キット)の4つのインタフェースで利用できる。
本稿は、2026年6月10日(米国時間)にGoogle Cloudが公開した「Choosing your surface: Antigravity 2.0, Antigravity CLI, Antigravity IDE, or Antigravity SDK」を基に、4つのインタフェースそれぞれの特徴と使い分けを整理する。
Google Cloudが教える“4つのインタフェースと使い分け方”
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Google Antigravityは、以下4つのインタフェースで利用可能だ。
- Antigravity 2.0(デスクトップアプリケーション)
- Antigravity CLI
- Antigravity IDE
- Antigravity SDK
複数プロジェクトを並列で実行できるAntigravity 2.0
Googleが標準的な利用方法として推奨しているのが、デスクトップアプリケーションのAntigravity 2.0だ。1つの画面で、メインの作業領域を邪魔することなく、複数のタスクを同時に実行、監視、管理できるのが強みだ。
例えば、以下のような使い方が可能だ。
- プロジェクトAでコードをレビューする
- プロジェクトBでテストを実行する
- プロジェクトCでドキュメントを生成する
さらに、コード品質のチェックや古いパッケージの検出などを定期的に実行するスケジュール機能も備えている。複数案件を抱える開発チームや情シス部門にとって、並列処理による生産性向上が期待できる。
サーバ運用やSSH環境に適したAntigravity CLI
ターミナル中心で作業する開発者向けに用意されているのがAntigravity CLIだ。
プログラミング言語「Go」で構築されており、高速な動作とキーボード中心の操作を特徴とする。バックグラウンドでAIエージェントを起動しながら、ユーザーは通常のコマンドライン作業を継続できる。
特に以下のような環境との相性が良い。
- 「SSH」(Secure Shell:インターネット経由でのリモート管理に利用する通信プロトコル)で接続するサーバ
- リモートコンテナ(Remote Containers)
- ソースコードエディタ「Visual Studio Code」などの開発環境をローカルPCではなくDockerコンテナの中で動かして作業する仕組み
- CI/CDパイプライン
- GUIを利用できない環境
GUIを必要としない「ヘッドレス実行」が可能なため、インフラ運用や自動化業務を担当するユーザーに適している。
コードを直接確認しながら使えるAntigravity IDE
ソースコードを直接編集しながらAIエージェントを活用したい場合は、Antigravity IDEがお薦めだ。開発中のエディタにAIエージェントを組み込めるため、ユーザーはAIエージェントがどのコードを変更しているのかをリアルタイムで確認できる。変更内容を行単位で承認、拒否することも可能だ。
実行時エラーを検知し、エディタ上でワンクリックで修正提案を実施するデバッグ機能が内蔵されている。つまり、AIエージェントにコードの生成を任せつつも、最終的な制御権をユーザーが保持できる。
独自エージェントを構築できるAntigravity SDK
Antigravity SDKは、企業が自社の業務に合わせたAIエージェントや業務プロセスの自動化システムを開発するためのPythonライブラリだ。
例えば、以下のようなAIエージェントを作成できる。
- コードベースの検索エージェント
- 障害対応支援エージェント
- セキュリティ監査エージェント
- ドキュメント作成エージェント
SDKで構築したAIエージェントは、Googleの公式ツールと同じAgent Harnessを利用するため、共通のツールやルールを活用できる。ローカル環境で開発したAIエージェントを、コード変更なしでGoogle Cloudへ展開できる点も特徴だ。
AIエージェントを「まずは作ってみる」ことに主眼を置くユーザーであれば、まずはAntigravity 2.0でAIエージェント運用を始め、必要に応じてCLIやIDEを併用し、最終的にSDKで独自エージェントを構築するといった段階的な活用が可能だ。
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