データセンター省エネの10の方法実践グリーンIT

可用性を犠牲にすることなくデータセンターのエネルギー消費を最大50%削減する10の方法を紹介しよう。

2007年12月20日 04時45分 公開
[Shamus McGillicuddy,TechTarget]

 調査会社Gartnerは、サーバ耐用年数3年間のエネルギー供給コストが、近くサーバ取得コストを上回ると予想している。

 米Eatonのデータセンターソリューション担当プロダクトマネジャー、クリス・レフラー氏はこの予想を念頭に、データセンター省エネの10の方法を紹介した。同氏によると、この「簡単にできる」方法を組み合わせれば、可用性を犠牲にすることなくデータセンターのエネルギー消費を最大で50%削減できるという。

1. アイドル状態の機器を停止する

 レフラー氏によると、通常のx86サーバはアイドル状態でも最大電力の30〜40%を消費する。業務を実行していないと思われるサーバの電源は切るべきだと同氏は言う。もし誰かが文句を言ってきたら、ほとんど使われていないそのアプリケーションが仮想化できるかどうかを検討するといい。

2. 仮想化

 仮想化は、2007年のデータセンターカンファレンスで最も注目を浴びたテーマの1つだった。ベンダーによると、サーバの利用率は通常5〜15%程度。DAS(Direct Attached Storage)の利用は20〜40%、ネットワークストレージは60〜80%となっている。仮想化によってハードウェアの利用率を5〜20倍に引き上げ、電力を大量に消費するサーバの数を減らすことが可能だ。

3. 統合

 サーバ、ストレージ、ネットワークは可能な限り統合すべきだとレフラー氏は言う。ラックマウント型サーバはブレードサーバに入れ替えた方がいい。電力、ファン、ネットワーキング、ストレージといったリソースを共有できるからだ。ブレードサーバはコンピュータ処理能力は同じでも、消費電力と冷却を10〜25%削減できる。ストレージも統合し、階層ストレージを使って別々の業務を処理するといい。

関連ホワイトペーパー

サーバ | データセンター | 仮想化 | UPS | 運用管理


ITmedia マーケティング新着記事

news083.jpg

生成AIで美容業界の未来を創造 エスティ ローダーとマイクロソフトがAIイノベーションラボを設立
両社は消費者とのつながりを強化し、より迅速かつ効果的な市場投入を実現することを目的...

news014.png

ドメイン変更によるSEOへの影響とは? メリットとリスクおよび失敗しない手順
ドメインはWebサイトの現住所を表し、それ自体がWebサイトの看板の役割も果たします。今...

news054.jpg

「Threads」が月間アクティブユーザー1億5000万人を突破 今後Xを追い抜くための最善策は?
Metaはイーロン・マスク氏率いるTwitter(当時)の対抗馬として2023年7月にリリースした...