データセンターの消費電力は、新技術の登場を待たなくても単純な方法で削減できると専門家は指摘する。
データセンターの電力・冷却問題で苦労しているCIOは、グリーンコンピューティングの新技術を待っていては手遅れになってしまう――。AFCOM Data Center Worldカンファレンスの講演で、専門家がこう指摘した。CIOやデータセンター管理者は、シンプルだが実際的な措置を取ることで、データセンターを解放できるという。
容量の解放には、一部の古いサーバの電源を落とすという最も単純な方法があると指摘したのは、Sun Microsystemsの持続可能コンピューティング担当ディレクター、マーク・A・モンロー氏。
データセンターは時間がたつにつれ「吹きだまり」状態になってしまうと同氏は言う。例えば特定のアプリケーション実行の目的でデータセンターに接続されたサーバが、何年もたつうちに運営者が変わり、そのサーバで実行されていたアプリケーションも使われなくなる。ところがこのサーバ(モンロー氏の言葉を借りれば「ミステリーサーバ」)は稼働し続け、データセンターの貴重な電力と冷却機能を食いつぶす。
「大型データセンターを幾つか調べたところ、何に使われているのか分からないサーバが8〜10%あることが判明した。OS以外には何のプログラムも実行されていなかった」(モンロー氏)
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