グリーン技術を待たずにデータセンターの効率を上げる方法技術に頼らずにできることから

データセンターの消費電力は、新技術の登場を待たなくても単純な方法で削減できると専門家は指摘する。

2007年10月17日 04時45分 公開
[Shamus McGillicuddy,TechTarget]

 データセンターの電力・冷却問題で苦労しているCIOは、グリーンコンピューティングの新技術を待っていては手遅れになってしまう――。AFCOM Data Center Worldカンファレンスの講演で、専門家がこう指摘した。CIOやデータセンター管理者は、シンプルだが実際的な措置を取ることで、データセンターを解放できるという。

 容量の解放には、一部の古いサーバの電源を落とすという最も単純な方法があると指摘したのは、Sun Microsystemsの持続可能コンピューティング担当ディレクター、マーク・A・モンロー氏。

 データセンターは時間がたつにつれ「吹きだまり」状態になってしまうと同氏は言う。例えば特定のアプリケーション実行の目的でデータセンターに接続されたサーバが、何年もたつうちに運営者が変わり、そのサーバで実行されていたアプリケーションも使われなくなる。ところがこのサーバ(モンロー氏の言葉を借りれば「ミステリーサーバ」)は稼働し続け、データセンターの貴重な電力と冷却機能を食いつぶす。

 「大型データセンターを幾つか調べたところ、何に使われているのか分からないサーバが8〜10%あることが判明した。OS以外には何のプログラムも実行されていなかった」(モンロー氏)

関連ホワイトペーパー

データセンター | サーバ


ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

次世代生成AIで優位に立つのはMeta? Google? それともマスク氏のあの会社?
生成AI時代において、データは新たな金と言える。より人間らしい反応ができるようになる...

news183.jpg

GoogleからTikTokへ 「検索」の主役が交代する日(無料eBook)
若年層はGoogle検索ではなくTikTokやInstagramを使って商品を探す傾向が強まっているとい...

news160.jpg

B2B企業の市場開拓で検討すべきプロセスを定義 デジタルマーケティング研究機構がモデル公開
日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構は、B2B企業が新製品やサービ...