新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、在宅勤務などのテレワークの実践が広がっている。テレワークを実現する上で重要な役割を果たすのがホームネットワークだ。その理解に役立つ基礎用語を紹介する。
ホームネットワーク(家庭内ネットワーク)は、在宅勤務などのテレワークを支える重要な要素だ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)に伴うテレワークの拡大で、ホームネットワークの重要性はより高まっている。ホームネットワークに関する15個の基礎用語を紹介する本連載。第1回「『帯域幅』『AP』『イーサネット』とは? 在宅勤務ネットワークの必修用語」、第2回「いまさら聞けない『レイテンシ』『LAN』『モデム』『ネットワーキング』とは?」、第3回「いまさら聞けない『リモートアクセス』『ルーター』『スイッチ』『Web会議』とは?」に続く本稿は、残る4つの基礎用語を説明する。
「VoIP」(Voice over IP)はIP(インターネットプロトコル)ネットワーク経由で、音声を中心としたマルチメディアデータを伝送できるようにする技術のことを指す。VoIPは「IPテレフォニー」を実現する要素技術だと言える。IPテレフォニーは、音声やFAX(ファクシミリ)など通常は電話回線を使うデータの伝送を、IPネットワークを使って実現することを指す。VoIPは、従業員がオフィス外で仕事をするためのリモートアクセスを実現する上で、重要な役割を担う。
「VPN」(仮想プライベートネットワーク)は、エンドユーザーのデバイスと、会社の「LAN」や「WAN」といった社内ネットワークとの間のデータ伝送を保護する技術だ。VPNを利用すれば、従業員がまるで会社のオフィスにいるかのように、データを安全に送受信できる。VPNは「リモートアクセス」を実現する一般的な技術だ。
掲載当初「基礎用語12.VPN」「基礎用語13.VoIP」と記載していたのは、それぞれ「基礎用語12.VoIP」「基礎用語13.VPN」の誤りでした。おわびして訂正します。本文は修正済みです。
「Wi-Fi」は、標準化団体IEEE(米電気電子技術者協会)が定める無線LAN規格「IEEE 802.11」を基に、業界団体Wi-Fi Allianceが定めた製品認証プログラムおよびその仕様のことだ。IEEE 802.11は、無線LANに接続するデバイス(無線LANクライアント)のデータ伝送方法を規定する。Wi-Fi認定済みの無線LAN製品は、従業員がホームネットワークで最初に導入すべき製品の代表例だ。
「WAN」(ワイドエリアネットワーク)の役割は「LAN」(ローカルエリアネットワーク)と似ている。WANは地理的に分散した多様なLANを接続して、大規模なネットワークを構成する。企業にとっては、WANを利用すれば、本社と別の支社などの施設を結んで、全従業員に社内のシステムやデータを利用する手段を提供できる。VPNは、テレワーク中の授業員をその組織のWANへと安全に接続させることが可能だ。
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