レッドハットがJBoss Seamの最新版、SOAコンポーネント・Java EE6との連携を追加NEWS

Java EEアプリケーション開発のフレームワーク製品「JBoss Seam 2.0」を9月上旬より提供。SOAサービス統合基盤「JBoss Enterprise SOA Platform」に含まれる各種コンポーネントとの連携に対応した。

2008年08月27日 18時09分 公開
[TechTargetジャパン]

 レッドハットは、エンタープライズ向けJava EEアプリケーション開発の生産性を向上させるフレームワーク製品の最新版「JBoss Seam 2.0」を9月上旬より提供する。JBoss Seam 2.0は、J2EE/Java EEアプリケーションサーバ製品の最新リリース版「JBoss Enterprise Application Platform 4.3 FP01」に含まれ、既存のサブスクリプション契約ユーザーおよび今後の新規契約ユーザーは無償で利用できる。バイナリコードおよびソースコードはカスタマーサポートポータルから9月上旬よりダウンロードできる。

 「JBoss Seam」は、JSF(JavaServer Faces)、EJB3(Enterprise JavaBeans 3.0)をシームレスに結合する役割を果たすJava EEのための次世代フレームワーク製品。最新版のJBoss Seam 2.0では、既存の「JBoss Seam 1.2」がサポートしていたJBoss Enterprise Application Platformに加え、新たにSOA(サービス指向アーキテクチャ)ベースのシステム構築を実現するサービス統合基盤「JBoss Enterprise SOA Platform」に含まれる各種コンポーネント「JBoss jBPM」「JBoss Rules」「Hibernate」との連携に対応した。

 同時に、Ajaxコンポーネント「RichFaces3.1」との連携を完全にサポート。さらにWebサービスとの連携機能を実装し、WebサービスクライアントとJBoss Seamコンポーネントの会話状態の維持がさらに容易になるという。

 JBoss Seam 2.0に組み込まれた仕様の多くは、次世代の「Java EE6」の標準仕様「JSR-299(Web Beans)」として盛り込まれたため、アプリケーション開発者はJBoss Seam 2.0を使うことで、Java EE6に向けたアプリケーションの標準開発手法を早期に取り込むことができる。さらに、レッドハットのEclipseベースの統合開発環境「JBoss Developer Studio」を利用することで大規模なエンタープライズ向けアプリケーションの早期開発が実現するとしている。

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