プロジェクト管理ツールを導入しても、現場の理解や協力を得られなければ意味を成さない。入力作業が複雑だったり、手間が掛かるものであればなおさらだ。どうすれば現場で活用してもらえるだろうか?
2009年4月からの工事進行基準の適用を受け、基幹系システムと連携した総合プロジェクト管理システムへの注目度が高まりつつある。しかし、大掛かりなシステムを導入すると、その分現場の管理負荷が大きくなったり、導入しても使いこなせずに高額な投資がムダになってしまうこともある。
サイオステクノロジーのエンタープライズアプリケーション部 アプリケーションソフトグループグループマネージャーの松尾博司氏は「プロジェクト管理を行うには、プロジェクトに関する情報をすべてデータとして入力していくことが必須となる。しかし、多くの企業では、現場にそうした文化が根付いていないため、データ入力の時点でつまずき、そこから先に進めていない」とその現状を指摘する。
どうすれば、プロジェクト管理ツールを現場で活用してもらえるのだろうか?
今回は、サイオステクノロジーのプロジェクト管理ソフトウェア「ProjectKeeper Professional」(以下、ProjectKeeper)を紹介する。松尾氏は「データ入力という最初のハードルを引き下げることで、これからプロジェクト管理ツールを導入する企業でも手軽に活用できるツールを目指した」とその製品コンセプトを説明する。同社のアプローチは「プロジェクト管理の入口を広げて、プロジェクトに関する各種情報をデータ入力して集約し、現状を可視化できるツールを提供しよう」というものだ。
サイオステクノロジーは、オープンソースソフトウェア(OSS)製品群「SIOS Applicationsシリーズ」の1つとして、ProjectKeeperを2008年2月から販売している。
ProjectKeeperは、同社自身が受託システム開発を行う中で蓄積してきたプロジェクト管理のノウハウを生かして開発したソフトウェアだ。プロジェクトの工程やスケジュール、要員、進ちょくなどの管理やその集計結果の帳票出力など、プロジェクト管理に必要な基本機能を搭載している。また、Webブラウザの管理画面では、コスト管理やメンバー間のコミュニケーションなどの機能も活用できる。
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