IPv4/IPv6アドレス変換アプローチを検討する──IPv4からIPv6への移行対策とはアドレス枯渇問題の解決と現状

IPv4アドレスの枯渇が迫る中、これまでに試みられてきたIPv4とIPv6の橋渡しするソリューションを2回にわたって紹介する。

2010年09月27日 08時00分 公開
[Ivan Pepelnjak,TechTarget]

 パブリックなIPv4アドレス空間は2年以内に確実に枯渇するはずだ。奇跡が起こり、インターネットを草創期から使ってきた組織がクラスAネットワークをパブリックプールに返却すれば、話は別だろう。だがそれでも、この避けられない枯渇が数カ月か数年、先延ばしされるにすぎない。では、IPv4からIPv6への移行はどうなっているのか。

 これまでの所、インターネットのエコシステム全体が、IPv4アドレスの枯渇という差し迫った危機を見事に無視している。大手キャリアによるIPv6サービスの展開は、需要がないため、なかなか進んでいない。ローエンドの顧客宅内機器(CPE)やモバイルデバイスのメーカーは、IPv6が存在しないかのようなふりをしている(例えば、IPv6をサポートしているUMTS方式のモバイルデバイスは、Symbianベースの携帯電話しかない)。

 また、ほとんどのコンテンツプロバイダーは、IPv6が何かも知らないだろう。もちろん、Googleなど大手のコンテンツプロバイダーは例外だ。訪問者を1人でも逃さないために、IPv6への移行開始をはじめ、Googleはあらゆる必要な措置を早急に講じるだろう。

 今われわれが直面しているのは、次のような厳しい現実だ。

ITmedia マーケティング新着記事

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...