2011年、データセンター関連で最も読まれたホワイトペーパーは? 〜ベスト10発表2011年ホワイトペーパーランキング

データセンター関連のホワイトペーパーの中から、2011年にダウンロード数が多かった上位10コンテンツを紹介する。仮想化やクラウド、バックアップ対策などのコンテンツが多く読まれた。

2012年01月12日 09時00分 公開
[翁長 潤,TechTargetジャパン]

 TechTargetジャパンでは、ホワイトペーパーダウンロードセンターでITベンダー各社が提供するホワイトペーパーを公開している。今回は、2011年(2011年1月1日〜12月31日)における、ストレージサーバを中心とするデータセンター関連のホワイトペーパーのダウンロード数ランキングトップ10を紹介する(関連記事:2011年上半期、最も読まれたデータセンター関連のホワイトペーパーは?)。

2011年1月1日〜12月31日のホワイトペーパーダウンロード数ランキング(カテゴリ:データセンター)
順位 ホワイトペーパータイトル 提供ベンダー
1位 誰でも手軽に確実に! 「Hyper-V 2.0インストール手順書」 こんなに簡単! Hyper-V 2.0環境構築 NEC
2位 Yahoo! JAPANの膨大なトラフィックを支えるネットワークインフラの裏側 ジュニパーネットワークス
3位 VMware環境での効率的なバックアップ運用にはコツがある EMCジャパン
4位 バックアップ不要で高セキュリティなストレージ環境構築法 スカパーJSAT
5位 クラウドコンピューティング導入状況分析結果 ヴイエムウェア
6位 仮想化データセンター/クラウドに必要なネットワークの要件とは? ブロケード コミュニケーションズ システムズ
7位 東工大の最先端ネットワーク 構築成功の決め手は「スイッチの仮想化」 ジュニパーネットワークス
8位 徹底検証!! ディスクI/Oから見たデスクトップ仮想化のテスト結果を公開−VMware View編 デル
9位 売れる仮想化提案! ノベル
10位 停電・災害に左右されない「システム継続性」を迅速に確保する方法 クラウド テクノロジーズ

対象領域が拡大する仮想化技術

 2011年に最も多く読まれたデータセンター関連のホワイトペーパーは、NECの「誰でも手軽に確実に! 『Hyper-V 2.0インストール手順書』 こんなに簡単! Hyper-V 2.0環境構築」だった。

 このホワイトペーパーでは、NECのIAサーバ「Express 5800」にHyper-V 2.0をインストールして仮想マシンを構築するまでの手順を紹介している。具体的には、仮想マシンの新規作成や仮想HDDの作成、統合サービスの適用方法、仮想マシンのエクスポートおよびインポートなどを解説している。また、Hyper-V 2.0を使用する上で注意すべきポイント、担当者が理解しておくと役立つ情報なども併せて提供している。

 企業規模を問わず普及が進んでいるサーバ仮想環境。今後は、仮想環境の管理容易性や物理環境との混在環境における効率的な管理方法などに関心が高まるといえるだろう(関連記事:読者に聞いた、仮想化の統合運用管理ツールの魅力と懸念)。

 2位、7位にネットワーク、4位にストレージ、8位にデスクトップなどと、それぞれ仮想化に関するホワイトペーパーが入った。2位の「Yahoo! JAPANの膨大なトラフィックを支えるネットワークインフラの裏側」、7位の「東工大の最先端ネットワーク 構築成功の決め手は『スイッチの仮想化』」はジュニパーネットワークス製品を採用したネットワークの仮想システムの構築事例だ。また、4位の「バックアップ不要で高セキュリティなストレージ環境構築法」はスカパーJSATの分散型ストレージシステムを紹介。8位の「徹底検証!! ディスクI/Oから見たデスクトップ仮想化のテスト結果を公開−VMware View編」では、デスクトップ仮想化の重要なポイントとしてストレージのサイジングに関する性能テストを公開している。このように仮想化の対象領域の拡大は今後も続くと予想される。

クラウド化するデータセンター

 5、6位にはデータセンターのクラウド化に関するホワイトペーパーが入った。5位の「クラウドコンピューティング導入状況分析結果」は、スプリングボードリサーチが実施した日本およびアジア地域におけるクラウド導入状況、課題や新たな可能性についての分析結果をまとめている。このホワイトペーパーによると、国内ではプライベートクラウドやハイブリッド活用に着目する企業も多いという。

 また、6位の「仮想化データセンター/クラウドに必要なネットワークの要件とは?」は、クラウド化するデータセンターに適したネットワークアーキテクチャの要件を解説している。

バックアップ、BCP/DRの重要性を再認識

 2011年3月の東日本大震災を契機に、システムにおけるバックアップ環境やBCP(事業継続計画)/DR(災害復旧対策)の見直しを検討する企業が多かった。3位にバックアップ環境に関する「VMware環境での効率的なバックアップ運用にはコツがある」が入った。このホワイトペーパーは、データの迅速なリカバリやレプリケーション対策をEMCストレージ基盤における実例を交えながら解説している。また、10位の「停電・災害に左右されない『システム継続性』を迅速に確保する方法」では、災害に直面した企業のシステム担当者から寄せられた声を紹介するとともに、システム面における3つの災害対策支援の概要を解説している。

 今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、技術文書や製品資料、事例紹介などに関するホワイトペーパーを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。

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