PaaSの多くは、複数のプログラミング言語や開発フレームワークなどに対応し、料金体系も多岐にわたる。本稿では、言語やフレームワークのユーザー動向、主要PaaSの機能、料金体系のトレンドを紹介する。
調査会社のガートナーは2011年2月、PaaSのロードマップを発表した。広義のPaaS「Application Infrastructure Services」(アプリケーションインフラストラクチャ)に関する機能要件は、2011年では統合アプリケーションサーバなど多岐にわたっている。2013年ごろには、ユーザーが開発した個々のアプリケーションサービスとデータをホスティングして管理する「aPaaS(アプリケーションPaaS)」と、aPaaSがホスティングして管理するアプリケーションを連携させて統合する「iPaaS(インテグレーションPaaS」に統合され、2015年ごろに包括的なPaaSスイートへと集約されていくと予測している(図1)。
2011年はさまざまなPaaSが登場したが、2012年からはaPaaSを中心としたサービス提供が進み、中長期的には包括的なサービスとしてPaaSがコモディティ化していくと予想される。
PaaSは、各社からさまざまなサービスや機能が提供されている。以下の比較表では、主要なPaaSをプログラミング言語や開発フレームワーク、データベースなどで分類した(図2)。
各社が提供するPaaSは、複数のプログラミング言語や開発フレームワーク、また各種データベースサービスに対応する傾向にある。背景として、開発者が開発用途に合わせてプログラム言語や開発フレームワーク、データベースなどの各サービスを柔軟に組み合わせることのできる、マルチプラットフォームとなる開発環境が求められていることがある。
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