SSO製品紹介【第3回】日本オラクル編
スマートフォンやSNS認証もそろえた日本オラクルのSSO製品群
Webアクセスマネジメントなどの基本製品に加え、モバイルやソーシャル認証など用途別のSSO製品群を充実させる日本オラクル。関連製品も含め、同社のSSO製品群を紹介する。
米国本社の企業買収や自社開発によって、シングルサインオン(SSO)製品を充実させてきた日本オラクル。スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスやソーシャルメディアの普及に応えるべく、同社は製品ラインアップの強化を続ける。同社のSSO製品について、同社製品戦略統括本部の大澤清吾氏に話を聞いた。
連載:シングルサインオン(SSO)製品紹介
製品の概要
日本オラクルは、Webアクセスマネジメント(WAM)製品の「Oracle Access Manager」と、IDフェデレーション製品の「Oracle Identity Federation」を提供している(WAM製品とIDフェデレーション製品については「【製品動向】『付せんでID管理』を一掃するシングルサインオン(SSO)」を参照)。以下、それぞれの概要を見ていく。
Oracle Access Manager:エージェントメインのSSO製品
日本オラクルの代表的なWAM製品が、Oracle Access Managerである。WebアプリケーションのSSOに加え、アクセス可能なWebアプリケーションをグループ単位で制限できるアクセス制御機能も備える。
Oracle Access Managerは、エージェント型とリバースプロキシ型の双方で運用可能なWAM製品だ(エージェント型とリバースプロキシ型の違いについては「【製品動向】『付せんでID管理』を一掃するシングルサインオン(SSO)」を参照)。ただし、日本オラクルが推奨するのはエージェント型であり、多くのユーザー企業はエージェント型で運用しているという。「エージェント型であれば、リバースプロキシ型よりもネットワークトラフィックを軽減できるなどの利点がある」と大澤氏は説明する。機能は、エージェント型でもリバースプロキシ型でも「大差ない」。
Oracle Identity Federation:製品間連携で統合認証基盤を構築
Oracle Identity Federationは、SAMLとOpenIDを利用したクラウドサービスとの認証連携を実現する。Oracle Identity Federationは、Oracle Access Managerや他社のWAM製品とユーザー情報を共有させることで、社内のWebアプリケーションとクラウドサービスの統合的な認証基盤を構築できる。
他社製品に対する特徴:スマートフォン認証など、用途別製品を充実
日本オラクルは、用途に合わせた複数のSSO製品や関連製品を用意する。SSO製品を含めた日本オラクルのID管理製品群は「Oracle Identity Management」という。
Oracle Identity Management関連記事
大澤氏によると、2011年以降、スマートデバイス向けのアプリケーションでもSSOを実現したいというニーズが急増しているという。こうしたニーズに応える製品が、「Oracle Mobile and Social」だ。REST APIにより、スマートデバイスのクライアントアプリケーションへのSSOを実現可能にした。Oracle Access Managerとの連係で、OAuth認証を利用した社内のWebアプリケーションに対するSSOも実現する。加えて、FacebookやTwitterといったソーシャルメディアとのID連携機能も搭載。ソーシャルメディアのアカウントを使って企業のWebアプリケーションへログインできるようにした。
Webアプリケーションではなく、クライアント/サーバ型アプリケーションのSSOを実現したいという企業に対しては、「Oracle Enterprise Single Sign-On Suite Plus(ESSO)」を用意する。ESSOは、アプリケーションのログインフォームへID/パスワードを代行入力する機能を搭載する。ESSOでもWebアプリケーションのSSOが実現できるが、Oracle Access Managerが持つアクセス制御機能はない。こうしたことから、「Oracle Access ManagerとESSOの双方を導入する企業もある」(大澤氏)という。
この他、リスクベース認証を実現する「Oracle Adaptive Access Manager」、アプリケーションの権限管理を実現する「Oracle Entitlements Server」も用意しており、WAM製品と連係させて利用できる。
事例:SSOでID増加に対処した日立ハイテクソリューションズ
Oracle Access ManagerやOracle Identity Federationの国内導入事例については公開されていない。ESSOについては、日立ハイテクソリューションズが導入済みだ。
日立ハイテクソリューションズは、事業拡大に伴って管理するITシステムが増加。従業員が覚えておかなければならないID/パスワードも増えた。セキュリティポリシー強化の一環でパスワードの有効期限の設定や文字数制限などが課せられた結果、従業員は手帳などにID/パスワードをメモするようになり、対策が急務となっていた。同社は、既存システムの変更が不要な導入のしやすさを評価してESSOを導入。約2カ月の導入期間で運用を開始できたという。
日本オラクルは、SSO製品を業務アプリケーションの利便性向上の手段と位置付ける。「SSOは、セキュリティ対策だけでなく、生産性向上や利便性などでもメリットがある。業務システムを改善する1つの方法として、SSO製品を提案している」(大澤氏)
製品価格:単体製品のほかスイート製品も用意
Oracle Access Managerのライセンス価格は、1ユーザー当たり2835円。Oracle Identity Federationは、1プロセッサ当たり399万4515万円。ESSOは、1ユーザー当たり9660円。
なお、Oracle Access Manager、Oracle Identity Federationに加え、「Oracle Internet Directory」「Oracle Virtual Directory」といったディレクトリ製品をまとめた「Oracle Access Management Suite Plus」は、1プロセッサ当たり2054万3460万円。
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SSO製品紹介
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