“放置iPad”はなぜ生まれ、どう解消したのか――大阪教育大学附属平野小学校に聞くiTunes Uを使った技能継承にも挑戦

授業だけでなく、ベテラン教員から若手教員への技術継承にもITを生かす大阪教育大学附属平野小学校。導入したはずの「iPad」を眠らせていた時期もあった同校が、“IT活用先進校”へ変貌したきっかけとは?

2014年12月10日 08時00分 公開
[神谷加代]

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画面 画面1 附属平野小学校はiTunes Uに学校専用ページを開設して情報発信する《クリックで拡大》

 大阪教育大学附属平野小学校(以下、附属平野小学校)は、全児童669人の国立小学校だ。2012年に米Appleのタブレット「iPad」を導入し、授業向上や職員間の連絡手段として積極的なIT活用を進めてきた。

 中でも特徴的なのは、Appleの無料講義配信ツール「iTunes U」の活用だ。附属平野小学校は、全国の小学校の中ではいち早くiTunes Uに注目し、iTunes Uに学校専用ページを開設するなど積極的に活用している(画面1)。

 今でこそ全校規模でIT活用に取り組む附属平野小学校だが、iPad導入の初年度は、一部の得意な教員のみの使用にとどまり、十分に活用されなかった時期もあったという。iPadの導入から本格的な活用に至るまで、現場ではどのような工夫があったのか。iTunes Uをどう生かしているのか。同校でIT活用を進める滝沢知之教諭に話を聞いた。

ベテランから若手教員への技術継承にITを活用

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