今年のアップグレードは今年のうちに?
そろそろ検討したい「Windows 10」移行、8.1ユーザーが気にすべきは
「Windows 10」へアップグレードする前には、ハードウェア要件、Windows 8.1の更新プログラム、よく使うアプリの動作保証を確認しておこう。そもそも自分のOSが無償アップグレードの対象になっているか、も忘れず確認を。
米Microsoftは「Windows 10」を“Windowsの最後のバージョン”と位置付け、「Windows 8」の大半のエディションからWindows 10へのアップグレードを2016年半ばまで無償で提供している。Windows 8からWindow 10への移行をそろそろ真剣に検討するのは極めて理にかなったことだ。
アップグレードを実行する前に、そもそも自分のOSが無償アップグレードの対象なのか、またハードウェアがWindows 10のシステム要件を満たしているのかを確認する必要がある。Windows 10への無償アップグレードの対象かどうかとWindows 10のどのエディションにアップグレードされるかは、使用中のWindows 8のエディションによって決まる。
「Windows 8.1」の基本エディションと低価格デバイス向けエディション「Windows 8.1 With Bing」は「Windows 10 Home」にアップグレードされる。「Windows 8.1 Pro」(「Windows 8.1 Pro for Students」を含む)は「Windows 10 Pro」に、「Windows Phone 8.1」は「Windows 10 Mobile」にアップグレードされる。「Windows 8.1 Enterprise」は無償アップグレードの対象外であり、「Windows RT」は提供が終了となっているので、アップグレードは受けられない。
無償アップグレードの対象であることを確認できたら、あとは期限を忘れないことだ。Microsoftは2015年7月29日にWindows 10をリリースし、無償アップグレードを1年に限って提供している。つまり2016年7月29日の時点でWindows 10への移行を済ませていない場合は、ライセンスを購入しなければWindows 10にはアップグレードできない。現在、Windows 10 Homeのライセンスは119ドル、Windows 10 Proのライセンスは199ドルで販売されている。
アップグレード対象であることを確認したら、次はPCがシステム要件を満たしているかの確認が必要となる。一般的には、Windows 8.1が快適に動作しているPCであれば、Windows 10にアップグレードしても問題は生じないはずだ。とはいえ、必要なハードウェア要件をクリアしているどうかは常に確認するにこしたことはない。
Windows 8からWindows 10にアップグレードするためのハードウェア要件
Windows 10の最小ハードウェア要件は32ビット版と64ビット版で若干異なる。Windows 8.1からインプレースアップグレード(設定やデータはそのままの状態でアップグレードを行うこと)を実行するのなら、受け取るWindows 10のバージョンはこれまで使ってきたWindows 8.1のバージョンと一致する。つまり、現在32ビット版のWindows 8.1を実行しているのであれば、アップグレードでは32ビット版のWindows 10がインストールされる。32ビット版Windows 8.1を使用中だが64ビット版Windows 10に移行したいという場合は、インプレースアップグレードではなくクリーンインストールを実行する必要がある。
Windows 10の最小ハードウェア要件は以下の通り。
| 構成 | 内容 |
|---|---|
| CPU | 1GHz以上 |
| メモリ | 1Gバイト(64ビット版は2Gバイト) |
| ディスク空き容量 | 16Gバイト(64ビット版は20Gバイト) |
| グラフィックスカード | DirectX 9以上(WDDM 1.0ドライバ) |
| ディスプレイの解像度 | 800×600 |
Windows 10の機能によっては特別なハードウェア要件があるので注意が必要だ。例えば、生体認証機能「Windows Hello」には特別なカメラが必要で、ジェスチャー機能を使うにはタッチスクリーン、パーソナルアシスタント機能「Cortana」に音声コマンドを使うにはマイクが必要だ。またWindows 10が画面に同時に表示できるアプリケーションの数はビデオ解像度によって異なる。
その他の留意点
他にもWindows 8からWindows 10に移行する際の留意点が2つある。1つは、Windows 10にアップグレードするにはデスクトップにあらかじめWindows 8.1をインストールし、一連の更新プログラムを適用しておく必要があるという点だ。大半の企業には特に問題ではないだろうが、Windows 8.1の更新プログラムを適宜導入してこなかった企業は全てのPCを最新の状態にアップデートする必要がある。
もう1つ留意すべきは、Windows 8からWindows 10にインプレースアップグレードを実行するとアプリケーションが動かなくなる可能性があるという点だ。Windows 10へのアップグレードではアプリケーションとシステム設定の大半がそのまま引き継がれるが、これまで使ってきたアプリケーションをアップグレード後もそのまま使い続けられる保証はない。従って、アプリケーションの一覧を作成し、Windows 10での動作に問題があるアプリケーションの有無を調べることが非常に重要となる。Windows 8で動作するアプリケーションの大半はWindows 10でも問題なく動作するが、アップグレード前にパッチの適用が必要となるアプリケーションがあるかもしれない。
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