「クラウド運用管理」丸分かり 比較、事例、解説記事を紹介

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、クラウド運用管理に関する事例、比較、解説の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

クラウド運用管理とは 何ができるのか

 「クラウド運用管理」ソフトウェアは、クラウドシステムを監視したり、制御したりするためのソフトウェア群を指す。一般的には複数のクラウドシステムの一元管理を目的としており、クラウドサービスとオンプレミスシステムを組み合わせた「ハイブリッドクラウド」や、複数のクラウドサービスを組み合わせた「マルチクラウド」を管理対象にしている。各種クラウドシステムを個別に管理するためのツールとして使用することも可能だ。(続きはページの末尾にあります)

クラウド運用管理関連の比較

「マルチクラウド管理ツール」とは? 主要な5大機能と選定ポイントを解説

マルチクラウドの構成になると運用管理の複雑性が増してしまう。そこで重要になるのが「マルチクラウド管理ツール」だ。どのような機能を持つのか。どのような点を考慮して導入すればいいのだろうか。

(2020/4/20)

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クラウド運用管理関連の製品解説

“クラウド印刷”の実力は? Microsoft「ユニバーサルプリント」の長所と短所

印刷インフラをクラウド化できるMicrosoftの「ユニバーサルプリント」は、現代の企業が抱えるようになった課題を解消し得る一方、懸念点も抱えている。メリットとデメリットの両方を紹介しよう。

(2024/11/9)

印刷サーバをなくす「ユニバーサルプリント」は「普通の印刷」と何が違う?

クラウドサービスの拡大や業務デバイスの多様化を受けて、企業は従来のオンプレミス印刷インフラからの脱却を迫られている。そうした企業のためにMicrosoftが提供する「ユニバーサルプリント」とは。

(2024/11/2)

P R増え過ぎたSaaSは格好の餌食に セキュリティリスクを回避する「管理術」とは

テレワークを機に普及したSaaS。用途や目的によって細分化が進み、企業では無数のSaaSが稼働する。だが、シャドーITやアカウント管理などさまざまな問題が顕在化している。SaaSを適切に管理しつつ、問題を解決するにはどうすればいいのか。

(2024/9/4)

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クラウド運用管理関連の技術解説

「OSS」を使うなら知っておくべき“プロプライエタリ”との根本的な違い

複雑化するシステムの運用やコストの課題を軽減してくれる可能性のある存在がOSSです。多様な用途に利用できるOSSの例を挙げつつ、OSSを採用する上で知っておくべき点を解説します。

(2024/5/20)

「OSS」は企業に何をもたらすのか? プロプライエタリとは違う4つの特性

OSSは企業にとって、認識しているか認識していないかにかかわらず、極めて“身近な存在”になった。OSSは企業に何をもたらすのか。その存在意義を、4つの視点で改めて考えてみよう。

(2024/2/14)

マルチクラウドが「もう当然」だからこそ陥る“3大問題”とは

企業は自社のIT戦略により適したシステムを構築するために、マルチクラウドなど複数ベンダーの製品・サービスの利用を重視するようになりました。マルチクラウドを採用する上での注意点を紹介します。

(2023/12/18)

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クラウド運用管理関連の運用&Tips

社員の「Dropbox」利用を黙認する上司が本当に心配していること

利便性の高さから導入が進んでいるオンラインファイル共有アプリ。企業利用においては、セキュリティとユーザビリティのバランスが課題となっている。情報保護と利便性を両立するにはどうすればいいのだろうか。

(2014/5/29)

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クラウド運用管理関連の用語解説

bit.ioが750万ドルを調達して「Serverless Postgres」を一般提供

DBaaSのスタートアップであるbit.ioがシードラウンドで750万ドルを調達。ワンクリックでデータベース構築を開始できるServerless Postgresにbit.ioが加えた強みとは。

(2023/1/12)

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主要なクラウド運用管理ソフトウェアは

 クラウド運用管理ソフトウェアが搭載する機能は、製品によって異なる。広範な機能を提供するベンダーもあれば、特定用途や特定業界を対象にした機能を提供するベンダーもある。クラウド運用管理ソフトウェアはオンプレミスのソフトウェアやSaaS(Software as a Service)として提供される。

クラウド管理プラットフォームの機能

 一般的なクラウド運用管理ソフトウェアの主要機能として、クラウドユーザー支援団体のCloud Standards Customer Council(CSCC)は以下の機能を挙げる。

  • 管理ポータル
    • セルフサービス型の管理を可能にするための機能カタログや管理コンソール、ユーザー企業がクラウドシステムの利用に関する洞察を得るためのレポート機能を指す。
  • サービス管理
    • IT部門がクラウドシステムを監視して、アプリケーションの可用性や処理速度などのパフォーマンスに関する要件が満たされるようする機能。インフラのリソース利用量を監視するキャパシティー監視機能がこれに該当する。
  • リソース管理
    • リソースの検出や管理の自動化などの機能を指す。リソースにはCPUやストレージ、ネットワークなどが含まれる。クラウド運用管理ソフトウェアによっては、複数のクラウドシステム間で利用リソースを融通する機能を用意している。
  • 財務管理
    • 特定のエンドユーザーまたは事業部門によるクラウドシステムへの支出を自動的に追跡し、予算を管理する機能を指す。具体的には、請求料金に基づく収支レポートの生成機能や将来のシステムコストの予測機能などが挙げられる
  • ガバナンスとセキュリティ
    • 管理者がセキュリティポリシーに基づいてリソースを制御できるようにするための機能。データ暗号化機能やID・アクセス管理機能がその一例だ。

 クラウド運用管理ソフトウェアは特定のクラウドベンダーが、自社のクラウドサービスのために提供するタイプと、サードパーティーベンダーが提供するタイプに大別できる。サードパーティーが提供するクラウド運用管理ソフトウェアは、一般的にマルチクラウドで利用できる。

 代表的なクラウド運用管理ソフトウェアには、

  • VMwareの「vRealize Suite」
  • IBMの「IBM Cloud Orchestrator」「Turbonomic Application Resource Management for IBM Cloud Paks」
  • Cisco Systemsの「Cisco CloudCenter」
  • Red Hatの「Red Hat CloudForms」
  • Hewlett Packard Enterprise(HPE)の「HPE OneSphere」
  • NetAppの「CloudCheckr CMx」

などがある。