ストレージ仮想化とは、複数の物理ストレージを単一のストレージ領域(ストレージプール)にまとめ、必要な容量を論理的に分割して仮想ストレージとして利用できるようにする技術だ。ストレージプールと仮想ストレージは、管理コンソールで一元管理できる。(続きはページの末尾にあります)
データが爆発的に増えている中にあって、ストレージ設計の見直しは喫緊の課題だ。ユーザー企業が「拡張性」を重視する大規模クラウドから学べることは何か。
ITインフラをソフトウェアで制御する流れはストレージにも広がっている。一般企業はハイパースケールクラウドに倣い、ソフトウェア定義ストレージ(SDS)を活用することでさまざまなメリットを得ることができる。
2010年2月、TechTargetジャパン会員を対象に「プロジェクト管理ツールの利用状況に関するアンケート調査」を実施した。調査結果から、利用状況や必要とされている機能などが明らかになった。
TechTargetジャパンでは、アンケートを通じて会員のバックアップツール導入に関する意識調査を実施。調査結果から、企業組織全体のリスクマネジメントを重視した考え方が浮かび上がってきた。
ストレージ仮想化ソフトウェアは、物理ストレージの利用可能なストレージ容量を特定し、その容量をストレージプールに集約する。ストレージプールは、物理サーバや仮想マシン(VM)から使用できる。
エンドユーザーからは、ストレージプールを構成するストレージリソースは直接見えない。エンドユーザーが利用する仮想ストレージは、読み取りと書き込みが可能な単一の物理ストレージのように見える。
ストレージ仮想化ソフトウェアは、物理ストレージとホスト(PCやサーバなど、ストレージにアクセスする任意のデバイス)間のデータのやりとりを仲介する。OSやアプリケーションはストレージ仮想化ソフトウェアを介して、仮想ストレージを利用する。
複数のHDDを組み合わせて1つのHDDのように利用できるようにするRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)アレイも、ストレージ仮想化の一種と考えることができる。エンドユーザーには、RAIDアレイ内の複数のドライブが1つのストレージのように見える。
RAIDアレイは、複数のドライブに対してデータのストライピング(分散して書き込むこと)やレプリケーション(複製)を実行する。こうすることで1秒当たりI/O(入出力)を向上させながら、1つのドライブで障害が発生した場合に備えてデータを保護できる。