「ストレージ仮想化/SDS」の市場動向、業界動向をチェック

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ストレージ仮想化とはどのような技術なのか

 ストレージ仮想化とは、複数の物理ストレージを単一のストレージ領域(ストレージプール)にまとめ、必要な容量を論理的に分割して仮想ストレージとして利用できるようにする技術だ。ストレージプールと仮想ストレージは、管理コンソールで一元管理できる。(続きはページの末尾にあります)

ストレージ仮想化の仕組みとは

 ストレージ仮想化ソフトウェアは、物理ストレージの利用可能なストレージ容量を特定し、その容量をストレージプールに集約する。ストレージプールは、物理サーバや仮想マシン(VM)から使用できる。

 エンドユーザーからは、ストレージプールを構成するストレージリソースは直接見えない。エンドユーザーが利用する仮想ストレージは、読み取りと書き込みが可能な単一の物理ストレージのように見える。

 ストレージ仮想化ソフトウェアは、物理ストレージとホスト(PCやサーバなど、ストレージにアクセスする任意のデバイス)間のデータのやりとりを仲介する。OSやアプリケーションはストレージ仮想化ソフトウェアを介して、仮想ストレージを利用する。

 複数のHDDを組み合わせて1つのHDDのように利用できるようにするRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)アレイも、ストレージ仮想化の一種と考えることができる。エンドユーザーには、RAIDアレイ内の複数のドライブが1つのストレージのように見える。

 RAIDアレイは、複数のドライブに対してデータのストライピング(分散して書き込むこと)やレプリケーション(複製)を実行する。こうすることで1秒当たりI/O(入出力)を向上させながら、1つのドライブで障害が発生した場合に備えてデータを保護できる。