ソフトウェア定義ストレージ(SDS)は、ベンダーロックインに対する万能薬と位置付けられている。しかし、ある調査によると、ITインフラのベンダーロックインは、一時期ほど重視されなくなってきているという。
ITプロフェッショナルは、これまで何年もの間、ハードウェアとソフトウェアの決定に悩まされてきた。両者の間の適切なバランスを見つけるのが難しいためだ。一見簡単な方程式だが、解くのは難しい。ハードウェアはホストしているソフトウェアを強化し、ソフトウェアは、ハードウェアが提供する機能を余すところなく引き出すためのものだからだ。
皮肉なことにストレージベンダーは、この状況では救世主になれそうもない。両者が合理的に最大の効果を発揮するように、ハードウェアとソフトウェアを極限まで微調整した(製品を発売した)からだ。また、そのサービスは、実は(ユーザーにとって)かなりの犠牲を伴うものだった。世間で広く恐れられている、ベンダーロックインだ。ソフトウェアは順調に動作し、ハードウェアの動作も軽快だ。しかし、このように最高の調和を見せるのは、両方を同じベンダーから購入した場合に限られる。
ただしこれは今に始まった話ではない。だからIT業界で長く働く者たちは皆、特定のベンダーに縛られてしまうという恐怖は、とっくの昔に乗り越えていた。「ベンダーロックイン? これがIT業界の現実だ」と割り切っていたのだ。
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