S/4HANAへの投資から最高の価値を引き出すには、IT部門はビジネスに混乱を招かない範囲でできる限り迅速にビジネスニーズを満たす必要がある。(続きはページの末尾にあります)
SAPは保守サポート料金の値上げを実施する。これを受けて、ユーザー企業が対処に迫られる事項が出てくる。企業は何を検討すべきなのか。
SAPは保守サポート料金の値上げを発表した。専門家はこの値上げについて、企業が自社のシステムを見直す良い機会になると話す。価格改定の背景と、企業が検討すべき事項とは。
ホテルフランチャイズを営むChoice Hotelsは宿泊予約システムをはじめとした自社システムのクラウドサービスへの移行を進めている。その理由と、クラウドサービス移行で得られた効果とは。
「SAP S/4HANA」の実行プラットフォームに混乱していないだろうか。本稿では、この導入のさまざまな選択肢と、そのメリットとデメリットを考える。
20年にわたってSAPシステムを導入、運用している企業が既存のSAPカスタムコードをS/4HANA向けに開発し直す方法を決めるのは難しい。
“既存のシステムをS/4HANA向けに手直しする”方法についての議論は盛んに交わされている。だが“S/4HANA は全く新しい ERP システムの導入を意味する”というのがほぼ一致した意見だ。
既存のビジネスプロセスはどのようなものか。SAPにどの程度のコードを組み込んでいるか。旧製品導入時にカスタマイズした機能が、S/4HANAにどの程度含まれているか。以前にカスタマイズしたコードを新しいプラットフォームに導入することがビジネスにとって本当に不可欠か。事前に見極めておくべきことは多い。
実際、S/4HANAは技術、ビジネスプロセス、ユーザーインタフェ−スなどの領域に多くの変更が施されている。こうした変更が、ITチームの作業方法と、ITチームがSAPシステムをカスタマイズする方法の両方に影響する。
重要なのは、既存のSAPシステムからS/4HANAへの再導入の可能性を含め、主要SAPプラットフォームの移行を考えている企業は全て、それが決して単純ではないことを理解しなければならないことだ。