「CTI/ヘルプデスク」徹底比較 選び方、お薦め製品は?

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、比較に関する比較の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

社内サポートを超えたサービス管理デスク

 会社が立ち上げるデジタルサービスはますます増え、そうしたサービスが従来型のITにのし掛かっている。ITサポートは顧客の要求を満たすため、これまで以上に迅速な行動が求められている。(続きはページの末尾にあります)

CTI/ヘルプデスク関連の比較

日本アスペクト、新事業の軸は「コンタクトセンター発のUC」

日本法人の新代表が国内の事業計画を説明、コンタクトセンター主体のユニファイドコミュニケーションに注力すると語った。

(2010/8/26)

ポリコム、マイクロソフト「OCS」次期版に対応した多機能IP電話機を発表

IP電話機「Polycom CXシリーズ」に新製品3モデルを追加。マイクロソフトのUC製品「Office Communications Server」次期版をいち早くサポートしたのが特徴。

(2010/8/25)

アスペクト、UC機能を追加したワークフォース管理ソフトウェアの最新版

アスペクトは、ワークフォース管理ソフトウェア「Aspect Workforce Management 7.3」最新版にユニファイドコミュニケーション機能を追加。スケジューリングプロセスの効率化を目指す。

(2010/7/14)

弥生、銀行振り込み代行サービス「弥生の一括振込サービス」を開始

導入費用、月額基本料、組み戻し手数料、銀行・支店照会料、振り込みデータ作成機能使用料を大幅に削減

(2007/10/10)

サービス管理デスク/ヘルプデスクの基本

 ITサービスマネジメント(ITSM)戦略は、ITインフラストラクチャライブラリ(ITIL)フレームワークの枠内にある。そのため、私物端末を使う従業員が増え、ソフトウェアがマイクロサービスやクラウドサービス、DevOpsで開発される現代においてはある程度の制約を受ける 。

 従来のようなスキルに加えて、「ソリューションインテグレーター」やコミュニケーション能力の高い人材が必要になった。事業の商業的側面を深く理解していて、適応力に優れ、環境の進化の速さを予測できる人材が求められている。

ビジネスに沿わせたサービスデリバリー

 ITILとサービスデリバリーはCIO(最高情報責任者)が遂行する。IT部門は自らを再編し、計画を立てて実行することに専念する働き方から離れて、ITサービスをビジネスパートナーへと拡張しなければならない。

 ITサービスマネジメントは現代のビジネス需要に歩調を合わせることができないという点で、業界専門家の見方はおおむね一致している。ITはかつて着実なペースで管理され、進歩してきた。だがそのペースが速まっている。

 ユーザーはIT部門が問題を解決してくれることを期待している。ユーザーの気に入るような答えが出せなければ、そのユーザーはIT部門の価値を否定して、シャドーITを勢いづかせることになる。

サービスの改善をモニターする

 品質保証チーム、テスター、開発者は、コードのバグに対処するためのツールを一通り持っている。だがバグ修正は、普通はITSMプロセスに含まれていない。

 サービスが本番リリースされたら、どのような現象であれ、ITSMツールにインシデントとして記録する。もし繰り返されるようであれば問題として記録しなければならない。インシデント発生時の状況も、自動的にバグ特定システムにログを記録する。アプリケーション開発者が運用のプロフェッショナルから正式に通告されるのを待つことなく、簡単にそのバグを把握して修正できるようにする必要がある。

ITSMの進化

 かつてのITヘルプデスクは、デスクトップPC、サーバ、ユーザー設定など既知の資産に対応していた。ITサービス管理デスクは電話を受けた時点で、問題が発生している環境を把握できていた。だが英IT Service Management Forum(itSMF)も認める通り、今ではあまりに多くのデバイスが存在していて、それほどの確かさはなくなった。IT環境を管理統制しようとしてきた組織は、あらゆる種類のデバイスのサポートを提供できる態勢が必要になった。

 だが、明らかにそれは非現実的であり、再考の必要がある。ソフトウェアについても同じだ。導入されている全てのアプリケーション設定についてログを記録する管理システムの概念は、ペースの速い持続的開発とアジャイルプロジェクト管理の世界においては時代遅れに見える。ハイブリッドクラウドアプリケーションやマイクロサービスの利用により、ITインフラの管理はかつてに比べて難しくなった。

 会社のデジタル化が進み、新しいビジネスプロジェクトを促進するためにITサービスを利用し始める中で、CIOはITサービスの運用コストについての判断を迫られている。