日本法人の新代表が国内の事業計画を説明、コンタクトセンター主体のユニファイドコミュニケーションに注力すると語った。
「日本ではまだ市場を開拓できていないが、2013年までにコンタクトセンターを主体としたユニファイドコミュニケーション(UC)とアウトバウンドの分野でトップになる」。日本アスペクト・ソフトウェアは8月25日に記者発表会を開催し、7月1日付で同社代表(カントリーマネジャー)に就任した垣貫 巳代治(かきぬき みよじ)氏が国内の新しい事業展開について説明した。
同社の主力製品は、コンタクトセンター向けソリューション「Aspect Unified IP」およびオペレーターのワークロード管理を行う「PerformanceEdge」の2つ。特にAspect Unfied IPは、インバウンド(電話受信)とアウトバウンド(電話発信)の両業務(ブレンディング)を単一プラットフォームで統合管理できる点が特徴。現在、各製品のコラボレーション機能を、UCを基点として拡張するアプリケーションの開発に注力しているという。
その取り組みの例となるのが、Office Communications Server(以下、OCS)を中核としたマイクロソフトとの世界規模での戦略提携だ。製品レベルではOCSとの機能連携を実現した上で、国内ではマーケティングや営業活動の共同展開といった協業を進める。さらに、オペレーター数を100席以下に絞った小規模コンタクトセンター向け低価格パッケージ「Aspect Unfied IP スモールエンタープライズ・パッケージ」を期間限定で販売する(2011年3月末まで、価格は20席の基本構成で470万円から)。
アスペクト・ソフトウェアは、アウトバウンドやコンタクトセンターのワークフォース最適化の市場では世界的にリーダーの立場にあるが、国内のシェアは日本アバイアや沖電気工業などに一歩譲っている。そこで、企業に導入されているUCのシステムをコンタクトセンターから利用する仕組みで顧客接点を増やし、顧客満足度向上を図る方向性を打ち出した。「コンタクトセンター発のUCを推進する。UCとの連携を強化することで顧客ニーズの多様化に対応できる」(垣貫氏)
なお同社は、UC機能を強化したAspect Unified IP新バージョンのリリースを2010年11月に予定していることを明らかにした。次期版OCSとの連携によってインスタントメッセージのルーティングや顧客サポート時のノウフー(Know-Who)機能が強化されるほか、SharePoint Serverとの連携も可能になるという。
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