オークマアメリカのシステム担当者はホスティングサービスのセキュリティに不安を感じていたが、ウェブエックスの実績を調べ、同社のSaaS型CRM製品導入に踏み切った。
工作機械メーカーのオークマアメリカで情報システム担当シニアマネジャーを務めるブライアン・ニューマン氏は、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)にずっと懐疑的だった。セキュリティに不安を感じていたためだ。ところが、同氏は約2年前、ウェブエックス コミュニケーションズのRemote Supportのパイロット導入に踏み切った。
「もともとわたしは、ホスティングソリューションを敬遠していた。システムは自前で運用したいと考えている」とニューマン氏。「だが、ウェブエックスの実績などを調べ始めたら、彼らが信頼性の高いネットワークを持っていることが分かった。彼らは、われわれが独自に取り組むよりも高いセキュリティを経済的に実現している」
SaaSベンダーは、顧客のデータセンターよりも大規模で、適切に保護されたデータセンターを基盤に、優れたセキュリティを提供できる。そのため、ホスティング型CRMサービスは、セキュリティに関する顧客の懸念を克服して普及が進んでおり、同サービスをはじめとするSaaSアプリケーション全体も、利用拡大に大きな弾みがついている。ホスティング型CRMサービスの草分けであるセールスフォース・ドットコムは先ごろ、ユーザー数が50万人に達したと発表している。さらに、アバディーングループの最近の調査では、回答企業の半数以上がSaaSアプリケーションを利用しているか、その利用を検討していた。
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