日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は5月7日、VMware製品による仮想化ソリューションを発表した。「HP ProLiant iVirtualization」は、サーバ仮想化ソフトウェアを組み込んだUSBメモリとPCサーバ「HP ProLiant」を組み合わせたもので、今回発表されたのは「VMware ESXi 3.5」(小サイズのサーバ組み込み用ハイパーバイザー)を組み込んだ「HP ProLiant iVirtualization powered by VMware ESXi」。
このUSBメモリを装着してUSBブートを行うと、VMware ESXiが起動して仮想化環境が構築される。ライセンスキーも入力済みなので、初回起動時に管理者用パスワードなど最小限の設定を行うだけで仮想マシンの作成やゲストOSのインストールを始めることができる。また、同ソリューションのVMware ESXiにはあらかじめ管理エージェントが組み込まれており、統合管理コンソール「HP Systems Insight Manager」で物理サーバと仮想サーバを一元管理できる。
同ソリューションの価格は、2プロセッササーバ用が3万9900円、4プロセッササーバ用が7万9800円。対応機種は、HP ProLiant ML370、DL380/385/580/585、BL460c/465c/480c/680c/685c。ともに5月下旬より出荷を開始する。
ちなみに、「Citrix XenServer」や「Microsoft Hyper-V」を組み込んだ製品も予定しているが、現時点では価格や提供時期などについては未定だという。
同時に、日本HPはVMware製品の新ライセンス(実質値下げ)を発表した。「VMware Infrastructure 3」については、Standardからバンドルソフトウェアを外すことで従来の63万円から44万1000円に値下げ。Enterpriseは統合管理ソフトウェア「HP Insight Control Environment」を新たにバンドルしつつ、従来の96万6000円から88万2000円に値下げした。
また、日本HPでは仮想クライアントソリューション「VMware Virtual Desktop Infrastructure(以下、VDI)」専用バンドルライセンスを設定、実質値下げを実現した。VDIは、VMware ESXをインストールしたサーバで複数の仮想マシン+クライアントOSを稼働させ、シンクライアントからリモートでそのOSを利用するもの。通常はプロセッサライセンスが適用されるため、16CPU分のサーバを200ユーザーが利用する環境を前提に試算すると884万円になるが、VDI専用バンドルライセンスを適用すると400万円になる。
木村氏によると、現時点で仮想化して使われているHP ProLiantは全体の5%だという。今回の値下げや、特にHP ProLiant iVirtualizationの投入でエンドユーザーに対して仮想化の導入を訴求することで、これを20%に引き上げたいとしている。
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