NC7000シリーズとして、SIPデータプロキシでSIP非対応アプリをNGNに接続するソフトと端末の位置情報を収集して外部提供するソフトの2製品をリリースした。
NECは6月6日、NGN(次世代ネットワーク)サービス基盤ソフト「NC7000シリーズ」に、事業者が音声と位置情報に関するサービス提供を効率化できる2製品を追加した。
1つは、NGN上で既存のSIP(Session Initiation Protocol)非対応アプリケーションを利用できるようにするSIPデータゲートウェイ「NC7000-SD」。NGN SIPサービスを終端する機能と、伝送路(データパス)を生成してアプリケーションデータのプロキシを果たす機能により、SIPに対応していない既存のWebアプリケーションなどを、変更を加えることなくNGNに接続できるようにする。また、アプリケーションサーバ接続のセッション情報を管理し、外部からAPIを通じて参照できるようにすることで、アプリケーションがNGNユーザーによるアクセスかどうかを判定、NGNユーザーに特化したサービスコンテンツを提供できる。
もう1つの「NC7000-LE」は、携帯電話事業者などが携帯端末の位置情報を他事業者に提供しやすくするためのミドルウェア。OMA(Open Mobile Alliance:モバイル技術を標準化する業界団体)準拠の位置情報提供プロトコルMLP(Mobile Location Protocol)を利用し、通信事業者内の位置情報管理サーバから端末の位置情報を収集。ほかのNC7000シリーズ製品と連携することで位置情報をプレゼンス情報として外部のプレゼンス管理サーバに送信したり、位置情報をデータキャッシュとして蓄積して位置情報管理サーバへの問い合わせに対する応答を高速化したりできる。また、WebサービスAPIを提供し、外部のアプリケーションサーバからの位置情報取得が容易になる。
新製品の価格はいずれも個別見積もり。なお同社は、6月11日〜13日に開催される「Interop Tokyo 2008」展示会においてNC7000シリーズを出展する。
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