NECのネットワークサービス基盤ソフト「シナボペース」と日本オラクルのSaaS実行ソフト「Oracle SaaS Platform」を中核にした「アグリゲーション型SaaSソリューション」の販売を開始した。
NECは6月2日、通信事業者のSaaS(Software as a Service)事業を支援する「アグリゲーション型SaaSソリューション」の販売を開始した。
アグリゲーション型SaaSソリューションは、NECが開発したネットワークサービス基盤ソフトウェア「シナボスペース」と日本オラクルのSaaS実行ソフトウェア「Oracle SaaS Platform」を中核に、ソフトウェアベンダー(ISV)のアプリケーションと組み合わせて提供するソリューション。
シナボスペースはデータセンター上にある音声系/映像系/IT系のアプリケーションをNGN(次世代ネットワーク)/インターネット経由でユーザーへ提供するソフトウェア。ユーザー認証、顧客管理、シングルサインオン、ユーザーポータル画面、ログ取得などの機能を持つ。Oracle SaaS Platformは「Oracle GRID」「Oracle Fusion Middleware」「Oracle GRID Control」で構成されるミドルウェア群で、1つのSaaS基盤上で複数ユーザーによるアプリケーション利用をサポートする機能を提供する。
ユーザー企業は複数のアプリケーションをまとめて通信事業者(SaaS事業者)から購入することができ、契約・支払いが一本化される。また、シナボスペースのソフトウェアライセンスは、通信事業者が行うSaaS事業の売り上げに応じたレベニューシェア形式を採用し、投資リスクを抑えたSaaS事業の早期立ち上げを支援するとしている。
提供アプリケーションはフロントオフィス系(CRM・SFA、グループウェア、文書管理、Web会議など)から品ぞろえを進め、順次、業種系(金融、流通など)やバックオフィス系(給料計算、財務会計など)に拡大していく予定だ。
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