慶応大学がVMware Infrastructure 3を導入し、ITインフラを仮想化環境で統一。100台あった物理サーバを12台まで削減し、新規ITサービスの導入時間も大幅に削減した。
ヴイエムウェアは11月12日、同社の仮想化製品「VMware Infrastructure 3」を慶應義塾大学(以下、慶応大学)が採用したと発表した。約3万3000人のユーザーが利用する事務系・学生用ITインフラを、同製品による仮想化環境で標準化した。
慶応大学では、新規業務のIT化やシステム拡張によるサーバ台数増加に伴い、サーバ設置スペースや運用コストの増大が課題となっていた。同校はこうした課題解決のため仮想化技術によるサーバ統合を検討、複数の仮想化製品を検証した結果、信頼性と可用性の高さを評価してVMware Infrastructure 3の採用を決定した。2008年3月の導入決定後、2カ月余りで本番稼働を開始した。
同製品の導入後、それまで100台あった物理サーバを12台に削減、設置面積も3分の1に削減した。運用管理業務の人的コストも改善され、同校では今後3年間で約50%の人件費削減を見込んでいる。また、従来は新たなITサービスを導入する際、サーバの購入やアプリケーションの展開などに約2週間を要していた。これが仮想化インフラの導入により、1、2日で新しいサービスを展開することが可能になり、導入時間の大幅な削減が実現したという。
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