千葉県佐倉市がVMware Infrastructure 3を導入。庁内のサーバを大幅に集約化し、本格稼働を開始した。今後5年間で約4000万円のIT関連コストの削減が見込まれるという。
ネットワールドは10月23日、千葉県佐倉市の庁内業務サーバ統合プロジェクトでヴイエムウェアの仮想化製品「VMware Infrastructure 3」が採用され、本格稼働を開始したと発表した。
佐倉市では、ITコスト削減とセキュリティ強化の観点から、市庁舎内のサーバを集約して情報システム課で一括管理できるソリューションを模索していた。その一環として同市情報システム課はネットワールドと大崎コンピュータエンヂニアリングの協力の下VMware Infrastructure 3の検証作業を実施、同製品の機能が同市の要件を満たすとともに性能、信頼性、安定性を十分に備えていると評価し、2007年より本格導入を開始した。
同市はまず、DNSサーバやドメインコントローラなど、更新時期を迎えたネットワーク関連サーバ群を仮想化環境に統合。その後、ファイルサーバや財務会計システム、人事給与系の一部システム、福祉関連システムのサーバを仮想化環境へ移行、現在は8台の物理サーバ上で約50の仮想サーバが稼働している。
同市によると、仮想化によるサーバ統合の結果、5年間で約4000万円のハードウェアコスト、および電気代や運用経費を含めた大幅なITコストの削減が見込まれるという。また、サーバの一括集中管理によるセキュリティの向上、ハードウェアの障害やメンテナンスの際の可用性の向上も実現するという。
同市はさらに、市内8カ所にある保育園向けの業務ソフトをインストールしたWindows XP端末も仮想化。保育園職員は、各保育園の端末から庁内のサーバで稼働する仮想デスクトップ環境にRDP(Remote Desktop Protocol)でリモート接続し、業務ソフトを利用する。
同市では、今後新規調達するシステムはすべてVMware Infrastructure 3の仮想化環境上での動作を前提にするとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
AIや機械学習を基盤とするシステムを活用した、高度な研究を支えるインフラ整備が必要となったキャンベラ大学。だが負担が増大していたIT部門は、効率的な対応を行うことが難しかった。こうした中、同大学が採用したアプローチとは?
VMware製品の永続ライセンスが廃止され、新ライセンスモデルが導入されたことで、多くの企業はITインフラ戦略の再検討を迫られている。本資料では、3つの選択肢のメリットとデメリットを整理し、最適な判断を下すための方法を紹介する。
VMwareの体制変更を機に、IT基盤のクラウド移行を検討する組織が増えつつある。そこでMicrosoft AzureとNutanixを活用した柔軟なインフラ基盤の構築方法や、実際の成功事例を解説。VMwareからの移行を検討中の担当者はぜひ確認してほしい。
仮想化環境の移行は、チームがどれだけ高いスキルを有していても困難を伴う。「今の環境と同じ機能を利用できるか」などのチェック事項も多い。そこで、ベンダーロックインを伴わずに、優れた仮想化テクノロジーへ移行する方法を紹介する。
IT環境の多様化・複雑化に、VMware買収の話が加わって、組織のIT担当者の悩みは増える一方だ。このような状況において、管理運用の簡素化とリスクの軽減をどのように実現すればよいだろうか。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...