弥生は業務パッケージの新シリーズ「10(イチゼロ)」を12月4日よりリリースする。Windows 7に完全対応したほか、クラッシュしたHDDから業務データを復旧するサービスなど製品サポートを強化した。
弥生は10月20日、中小企業向け業務パッケージ「弥生」の新シリーズ「弥生 10(イチゼロ)シリーズ」を発表した。12月4日より店頭などで販売開始する。価格改定やサポートサービスの拡充で新規顧客の開拓を図る。
新シリーズは「弥生会計 10」「弥生販売 10」「弥生給与 10」「やよいの青色申告 10」「やよいの給与計算 10」の5種類。すべて32/64ビット版Windows 7をフルサポートする。また、オンラインアップデートで最新モジュールを適用することで、法令改正や確定申告への対応、機能追加などが行えるようになった。
今回の特徴となるのは、価格改定と製品サポートの強化だ。やよいの青色申告 10は1万500円、やよいの給与計算 10では2万1000円(いずれも税込み)と旧版より20~26%値下げした。そのほかネットワーク対応版なども100万円を切る価格設定(20ライセンス時)とし、一般的なクライアント/サーバ型の業務ソフトよりも安価に導入できるようにした。
またサポート面では、中小企業ユーザーが「機能よりも安心を求める」(同社)ことから、ユーザー登録後一定期間(最大3、4カ月)は初期導入を無償で支援する「無料導入サポート」の提供など、サービスメニューを拡充。入門セミナーの提供、サポート期間延長などを行い、うまく導入できない場合は返品も受け付けるという。さらに従来の有償サポート内容も強化し、障害により破損したHDD内の業務データの復旧を専門業者が行う「ハードディスクデータ復旧保険」(費用は最大20万円程度まで)を新たに用意する。上位の有償サポートメニューとして、Windows、Office Excelやウイルス対策ソフトなど周辺ソフトの操作についての問い合わせに回答したり、PCトラブルの解決を手助けするといった業界初のサービスも利用できる。
同社代表取締役社長の岡本浩一郎氏は、「2009年度は市場縮小の中にあってもシェアが本数・金額ともに上昇した。これまでは市場のリーダーとしてむやみに製品強化をしてきたところもあったが、モノだけではなくニーズに応える強化をしていきたい」と話す。今後は製品・サービス両面で「あんしん」をコンセプトに充実させていく方針だとしている。
なお、既に開発表明している弥生のSaaS(Software as a Service)対応版については、2010年後半の提供が予定されている。
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