前編では、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃の基礎知識として、XSS攻撃が成立する仕組みについて説明した。今回はXSS攻撃を防ぐための手法を紹介する。
自社のサイトがXSS攻撃の被害に遭う確率を下げるためには、何らかの形のセキュリティ開発ライフサイクル(SDL)を使ってWebアプリケーションを開発することが不可欠だ。その目的は、アプリケーションの設計とコーディング段階でセキュリティ関連問題の数を減らし、問題が見つけられずに残ってしまった場合でも危険性を抑えることにある。セキュアなアプリケーションの開発において学ぶべき鉄則として、そのアプリケーションが受け取るデータはすべて、信頼できないソースから来ることを前提としなければならない。これは、そのアプリケーションで受け取るデータ、cookie、電子メール、ファイル、画像など、あらゆるデータに当てはまる。たとえ自分のアカウントにログインして認証を済ませたユーザーからのデータであっても同じだ。
ユーザーの入力データを信頼しないということは、データを信頼できる境界へと受け渡す都度、そのデータの種類、長さ、フォーマット、レンジをチェックするということだ。例えば、Webフォームからアプリケーションスクリプトに変換し、その後エンコードしてから動的ページへ再表示するような場合がこれに当たる。実際の環境では、自社のサイトでユーザー提供のデータが処理されるすべてのポイントを見直し、ユーザーに再提示する前にクライアントサイドから受け取った値をすべて確実にチェックし、フィルタにかけ、エンコードすることになる。
AI活用で日本が米国に追い付く――PwC調査
PwC Japanグループが日本で実施した調査の結果から、日本企業によるAI活用が大きく進み、...
SaaS企業の成功メソッド「PLG」を実践するための組織作りとは?
成長を続けるSaaS企業には組織としての共通点がある。それは具体的にどのようなものだろ...
メディア総接触時間、「携帯電話/スマートフォン」が「テレビ」を上回り首位に
博報堂DYメディアパートナーズによる、生活者のメディア接触の現状を捉える年次調査の結...