日立情報システムズは、企業形態に合わせてITリソースを配分・最適化するビジネスクラウドサービス「BusinessStage」を本格展開する。
日立情報システムズは1月25日、ビジネスクラウドサービス「BusinessStage」を同日から本格展開すると発表した。
BusinessStageは、企業のビジネス形態に適したITリソースの配分を図ることで、システム全体を最適化するサービス。高信頼性/セキュリティ性とTCOの最適化を両立したという同社のクラウド型サービス「XaaSサービス」に加え、「リアルビジネスアシストサービス」「パブリッククラウド活用サービス」「企業占有リソース型のアウトソーシングサービス」で構成されている。
同社ではBusinessStageを構成するサービスを、約3カ月単位のフェーズで順次提供していく方針。まずは、ユーザーの要望が高いサービスをフェーズ1として1月から提供するという。
フェーズ1で提供されるのは、XaaSサービスとリアルビジネスアシストサービスの2つ。
XaaSサービスは、特殊業種向け/公共向け/共通業務向けの3つのSaaS(Software as a Service)と、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)で構成されている。特定業種向けSaaSは保険業向けソリューション「AGMate」などの7サービス、公共向けSaaSは電子自治体向けソリューション「e-ADWORLD2」(2010年1月開始)などの3サービス、共通業務向けSaaSは中小規模企業向けクラウドサービス(2010年1月開始)などの15サービス。
PaaSには業務アプリケーションやシステム運用に対応したプラットフォームサービスを順次提供するビジネスサービス販売プラットフォーム「BIZPARK」、IaaSにはインターネット接続サービスと仮想マシン利用の組み合わせモデルを、短納期で提供するリソースオンデマンドサービス「BusinessStage ROD」が用意されている。
リアルビジネスアシストサービスは、XaaSサービスとユーザー企業占有のITリソース、パブリッククラウド活用サービスを、ユーザーのビジネスに応じて組み合わせ、連携させるというもの。同サービスのうち、今回提供されるのはディザスタリカバリサービス「BusinessStage DR」。企業占有ITリソースの災害時に、XaaSサービスを用いてシステムを復旧させる機能を備えている。
なお同社では、BusinessStageを日立グループのクラウドソリューション体系「HarmoniousCloud」の1つとして位置付け、2011年度に100億円の売り上げを目指すとしている。
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