2010年5月、TechTargetジャパン会員を対象に「ストレージ製品/ソリューションの利用状況に関するアンケート調査」を実施した。調査結果から、導入状況や関心を集めている技術などが明らかになった。
TechTargetジャパンでは、アンケートを通じて企業内におけるストレージ製品/ソリューションの利用状況に関する調査を実施した。会員が導入しているストレージ製品および関連管理ソフトウェアへの満足度、製品選定の際に重視するポイント今後導入を予定している技術などが明らかになった。本稿では、アンケート結果の一部を紹介する。
目的:TechTargetジャパン会員のストレージ製品/ソリューションの利用状況を調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2010年5月11日〜5月24日
有効回答数:163件
※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
現在のストレージ環境については「バックアップ/リカバリ環境を構築済み」という回答が57.7%と最も多かった。次に「NAS環境」(54.6%)、「SAN環境」(28.8%)と続いた。また、従業員が1000人以上の大規模企業では、その半数の企業でNAS環境を構築していることが分かった。
今後導入を検討している環境は「リモートバックアップ環境」(22.7%)が最も多く、次に「アーカイブ環境」(17.2%)と続いた。現時点でのこれらの構築状況は全体の2割前後にとどまっているが、今後それらの導入が進むことが予想される。
ストレージ関連技術や管理方法の導入・検討状況については、「共有ファイルシステム」(27.6%)が最も多く導入されており、「SAN/NASゲートウェイ」(14.1%)、「データ暗号化」(8.6%)と続いた。また、「今後導入する予定」「検討中」の技術や管理方法としては、「データ重複排除技術」「データ暗号化」「ディザスタリカバリツール」などが多く挙がっていた。中でも、データ重複排除技術は現段階での導入こそ少ないものの(2.5%)、回答者の3割近くが導入予定や検討段階にあるなど、その注目度の高さがうかがえる。
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