セキュリティと管理上の観点から言えば、iPadのような新世代のタブレットはPCとは異なる扱いが必要だ。
AppleのiPadのようなタブレットコンピュータは、セキュリティソリューションプロバイダーにとって味方なのか敵なのか。iPadの後を追って、あらゆるメーカーが薄型のマルチタッチタブレット(別名スレート)を発表しているようだ。職場におけるタブレットは新しいものではないが、この完全な新世代端末は、新たなセキュリティ上の課題とチャンスをもたらしている。
セキュリティと管理上の観点から言えば、こうした新型のタブレットはスマートフォンのような扱いが必要だ。タブレット人気に乗りたいソリューションプロバイダーは、人気のスマートフォンOSとそのセキュリティアーキテクチャ、ネイティブセキュリティ機能、それに伴うビジネスリスクについて知っておく必要がある。
外回り、医療従事者、飲食店従業員など現場で働く業種では以前からタブレットPCを使ってきた。そのほとんどはWindows XP Tablet PC Editionなどのデスクトップ向けOSを搭載し、耐久性を高めたタッチスクリーン式の端末だった。こうした旧式のタブレットは管理もセキュリティ対策もほかのノートPCとほとんど同じようにできたが、エンタープライズ人気に火が付くことはなかった。限られた業種での利用には理想的だが、あまりにやぼったく、起動が遅く、ふだん使いのコンピュータとしてはバッテリーに難があり過ぎた。
そこで企業は別のフォームファクターの外回り用コンピュータに傾倒するようになった。それがNetbookだ。米調査会社DisplaySearchの調査によると、2010年1〜3月期にはNetbookとミニノートが世界のPC販売の18%以上を占めるまでになった。しかし2つの新しいフォームファクターがこのトレンドを打ち破る。
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