タブレット端末が企業にもたらす課題とチャンス(前編)Android、iPhoneに求められるセキュリティ

セキュリティと管理上の観点から言えば、iPadのような新世代のタブレットはPCとは異なる扱いが必要だ。

2010年11月19日 08時00分 公開
[Lisa Phifer,TechTarget]

 AppleのiPadのようなタブレットコンピュータは、セキュリティソリューションプロバイダーにとって味方なのか敵なのか。iPadの後を追って、あらゆるメーカーが薄型のマルチタッチタブレット(別名スレート)を発表しているようだ。職場におけるタブレットは新しいものではないが、この完全な新世代端末は、新たなセキュリティ上の課題とチャンスをもたらしている。

 セキュリティと管理上の観点から言えば、こうした新型のタブレットはスマートフォンのような扱いが必要だ。タブレット人気に乗りたいソリューションプロバイダーは、人気のスマートフォンOSとそのセキュリティアーキテクチャ、ネイティブセキュリティ機能、それに伴うビジネスリスクについて知っておく必要がある。

垂直市場からネットブックを締め出す電子書籍リーダーとタブレット

 外回り、医療従事者、飲食店従業員など現場で働く業種では以前からタブレットPCを使ってきた。そのほとんどはWindows XP Tablet PC Editionなどのデスクトップ向けOSを搭載し、耐久性を高めたタッチスクリーン式の端末だった。こうした旧式のタブレットは管理もセキュリティ対策もほかのノートPCとほとんど同じようにできたが、エンタープライズ人気に火が付くことはなかった。限られた業種での利用には理想的だが、あまりにやぼったく、起動が遅く、ふだん使いのコンピュータとしてはバッテリーに難があり過ぎた。

 そこで企業は別のフォームファクターの外回り用コンピュータに傾倒するようになった。それがNetbookだ。米調査会社DisplaySearchの調査によると、2010年1〜3月期にはNetbookとミニノートが世界のPC販売の18%以上を占めるまでになった。しかし2つの新しいフォームファクターがこのトレンドを打ち破る。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。