2011年01月11日 08時00分 公開
特集/連載

VMware vShieldにセキュリティ機能を組み込んだEMCのクラウドクラウドのセキュリティを考える【第5回】

クラウドでのセキュリティサービス提供は予定していないと話すEMCジャパン RSA事業本部。同社は、同社ならではの視点でクラウドセキュリティを捉える。

[谷崎朋子]

セキュリティ+クラウドで新規ビジネスも創造可能?

 クラウドは、業務アプリケーションやインフラの考え方に新機軸を与えた。必要なとき、必要なサービス/インフラを、必要な分だけ利用する。利便性や効率性に加え、使い方によってはコストメリットが得られることから、積極的に取り入れる動きが見られる。

 確かに、新しい技術や概念にはセキュリティの不安が伴う。クラウドも例外ではない。だが、「もうこれまでの世界には戻れない。むしろ、新しい世界のセキュリティを考えていくことが必要」と、EMCジャパン RSA事業本部 マーケティング部 部長の宮園 充氏は言う。

写真 EMCジャパン RSA事業本部 マーケティング部 部長 宮園 充氏

 では、EMCが考えるクラウドセキュリティは、どのようなものなのか。「弊社では、クラウドコンピューティング上でセキュリティサービスを提供することは考えていない。クラウドの基盤となる仮想化技術に対してセキュリティを組み込む方向で進めている」(宮園氏)

 基盤にセキュリティが組み込まれ、それをポリシーで適切に管理できる体制が構築できれば、社内・社外関係なくクラウドサービスを利用、提供できるようになる。今は安全性から見送られている基幹業務も、サービスとして利用できる方向に進むだろう。

 また、宮園氏は基盤へのセキュリティ実装が新たなビジネスチャンスをもたらすかもしれないと、期待を込めて予想する。

 「きちんとセキュリティ管理されたプライベートクラウドであれば、その一部をサービスとしてアウトソースできるようになるだろう。そもそもクラウドはリソースを無駄にしないために、共有して効率的な活用を目指すというもの。プライベートクラウドですべて抱え込むのは、おかしな話」と宮園氏は指摘する。セキュリティを味方に付ければ、クラウドは新規ビジネスの宝庫へと変わる。

基盤にセキュリティを実装して可視化とGRC対応を後押し

 基盤へのセキュリティ実装は、図1のセキュリティ管理構想の第3階層に当たる。一番下の第3階層はエッジ製品やアプリケーション、エンドポイントなどで、ポリシーを実行する「コントロール層」と呼ばれる。その上の第2階層は、第3階層を監視しながらログやイベント情報を収集する「コントロールの管理層」。そして、一番上の第1階層はセキュリティポリシーやガバナンスを適用しつつ、収集した情報を基にリスク予想や分析を行う「統制と可視化層」となる。

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