Hyper-Vのバックアップ戦略の鍵を握るVSSVSSを構成する3つの要素

Hyper-Vユーザーがデータのバックアップで抱えている厄介な問題は、VMwareユーザーと共通している。本稿ではHyper-Vのバックアップ戦略について見ていく。

2011年02月10日 08時00分 公開
[W. Curtis Preston,TechTarget]

 米MicrosoftのHyper-Vユーザーはバックアップとリカバリに関して、米VMwareのユーザーと共通の難題を抱えている。それは、バックアップ作業でリソースが大量に消費されてしまうことだ。20台程度の物理サーバを仮想化し、1台の物理サーバに集約した場合、多くのアプリケーションは快調に動くが、そうでないアプリケーションが1つある。それがデータバックアップだ。バックアップは非常にI/O負荷の高い処理であり、サーバのCPU、メモリ、I/Oリソースを酷使する。このため、数台の仮想マシン(VM)を一度にバックアップすると、リソース不足によるトラブルが発生しがちだ。

 こうしたVMのバックアップを適切に行うコツの1つは、VMのレベルではなく、Hyper-Vのレベルでバックアップを行うことだ。Hyper-Vのレベルで動作するバックアップアプリケーションは、Hyper-Vのアーキテクチャを認識し、それに合わせて振る舞う。

会員登録(無料)が必要です

関連ホワイトペーパー

バックアップ | Hyper-V | SQL Server | ストレージ | 仮想化


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

事例 レッドハット株式会社

コンテナとVMを1つのクラスタ上で実行、米国防総省に学ぶIT運用最適化のヒント

従来型の仮想化プラットフォームへの過度な依存が原因で、柔軟性の低下や、モダナイゼーションの停滞といった問題に悩んでいた米国の国防総省。そこで採用されたのが、コンテナとVMを1つのクラスタ上で実行できる統合プラットフォームだ。

製品資料 レッドハット株式会社

仮想マシンのクラウドシフトとクラウドネイティブ化がもたらす15のメリット

これまで仮想化技術は、システム運用の効率化やコストの最適化などさまざまなメリットをもたらしてきた。しかし現在、仮想化基盤は拡張性やアジリティなどのメリットを享受するためにクラウドシフトが求められている。

事例 INFINIDAT JAPAN合同会社

稼働後3年も障害なし、NTTコミュニケーションズのデータ活用を支えるストレージ

データ分析・利活用のニーズが高まる中、アクションのベースとなるデータも膨大な容量となり、今後も増え続けていく見通しだ。そうなると、各企業はデータ利活用基盤として、信頼性や拡張性の高いストレージを求めるようになるだろう。

製品資料 レッドハット株式会社

これまでの仮想化環境への投資を無駄にしない、クラウドネイティブ化の進め方

今日の仮想化分野では、低リスクで長期的に運用できるソリューションが模索されている。ポイントとなるのは、既存の仮想化環境を生かしつつ、クラウドネイティブアーキテクチャをスムーズに導入できる環境だ。その実現方法を紹介する。

製品資料 横河レンタ・リース株式会社

Windows 11への刷新はデータ移行が重荷、作業負荷を大幅に軽減する方法とは?

OSの移行には「データ移行」が付き物だが、その業務負荷の高さに悩まされているIT管理者は多いだろう。Windows 11への移行を進める前に知っておきたい、「データレスPC」の有効性や、導入で得られる“プラスα”のメリットを解説する。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。