ITRは国内Web会議市場に関するリポートを発行。Web会議の中でもSaaSは市場は約39%増の高成長。43億円に達した。
アイ・ティ・アールは4月26日、2010年度の国内Web会議市場動向と今後の予測を発表した。同社は、国内のグループウェア、ワークフロー、Web会議、テレビ会議の国内37社のベンダー製品を調査し、国内市場規模および動向をリポート「ITR Market View:コラボレーション市場2011」としてまとめた。
同リポートによると、2010年度における国内Web会議市場の出荷金額は約64億円、2009年度比で19.1%増だった。背景には、出張コストの削減、教育やセミナーなど、利用用途が多様化した点が挙げられる。今後は、BCP(事業継続計画)の観点で在宅勤務の需要増加が予想されることから、同社ではWeb会議市場のさらなる拡大を予測している。
また、Web会議の中でもSaaS(Software as a Service)の市場は、2010年度は43億円で、2009年度比38.7%増の高成長を記録。Web会議市場全体でのSaaSのシェアは66.9%となり、同社では2011年度も引き続きクラウドブームが追い風となりシェアを拡大すると予測している。
なお、2010年度のSaaSのWeb会議市場のベンダーシェアは、SaaSを積極販売するブイキューブが1位でシェア30.2%を獲得。2位はSaaSの先駆者であるシスコシステムズでシェア22.1%。3位にはNTTアイティが続いた。
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