ストリーミング配信の鍵を握るNAS JストリームがIsilonを選択した理由ストレージ導入事例:Isilon

ストリーミング配信されるコンテンツは、他のファイル形式と比べて非常に容量が大きい。そうしたファイルデータを効率良く、確実に管理するためにJストリームは自社のNASシステムにIsilon IQを採用した。

2011年12月01日 09時00分 公開
[吉村哲樹]

ストリーミング配信事業で重要な役割を果たすNAS

photo Jストリーム

 日本初のインターネットでの動画配信(ストリーミング)専業企業として、1997年に設立されたJストリーム。現在では、多彩な端末に対応する安定した動画・ストリーミング配信を行うインフラ事業の他、コンテンツの企画、制作や効果検証といった動画配信に関連する幅広い事業を手掛けている。

 同社のビジネスを支えるITインフラの中で重要な役割を演じているのが、NAS(Network Attached Storage)システムだ。動画配信されるコンテンツファイルは、文書ファイルや画像ファイル、音声ファイルなどと比べて非常に容量が大きい。そうした大容量のファイルデータを効率良く、かつ確実に管理するため、同社では常に最新のNAS技術の動向をチェックし、実際に導入・活用してきたという。

photo Jストリームの三井氏

 Jストリーム 配信事業統括本部 技術部 次長 兼 アプリケーションサービス課長 三井貴文氏は、同社におけるストレージ運用を次のように説明する。

 「弊社の動画配信のストレージインフラは大きく分けて、複数の顧客のコンテンツを相乗りの形で保存するホスティング用ストレージと、顧客ごとに専用ストレージ装置を用意する形態の2通りがある。前者のホスティング用ストレージは2系統のストレージシステムに分けて運用しているが、それぞれを3年おきに容量単価がより低い最新機種にリプレースしている」

 Jストリームでは1年半ごとにNASのリプレースが発生することになる。NAS技術は特にここ10年の間で大きく進化し、現在もなお技術革新が進んでいる。同社はストレージのリプレースのタイミングごとに、その時点で最も同社のニーズに合致する製品を慎重に選んで採用してきた。

 同社は2010年、ホスティング用サービスの基幹システムにアイシロンのNAS製品「Isilon IQ」シリーズを初めて採用。もう片系統のホスティング用ストレージについても、本来のリプレース時期を前倒しして、2011年6月に「Isilon IQ NL」シリーズを採用した。

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