販売計画や生産計画向けのソリューションを多数提供している日立東日本ソリューションズが、自社のノウハウを生かし、農業事業者向けのソリューションを試行。経営革新の波が製造業だけでなく農業にも広がる。
日立東日本ソリューションズは2012年2月22日、農業事業者向けの販売・生産情報の一元管理向けのWebアプリケーション「AgriSUITE」の無償試行を開始した。
日立東日本ソリューションズは、製造業向けに販売管理や生産管理、販売計画・生産計画システムを提供してきており、サプライチェーン管理に関するノウハウの蓄積がある。今回のAgriSUITEではこれを農業の分野に適用させる試みとなる。AgriSUITEは農業向けの経営指導を行っているアグリネットワークとの共同研究により、農業経営独自のノウハウを盛り込んでいる。
AgriSUITEの情報は複数の生産者、流通小売関係者などの間で共有できる仕組み。価格変動の大きい農作物では、生産物の価格が市場の需要動向に大きく左右されるため、コスト管理や出荷調整などが難しいことが少なくない。AgriSUITEを活用することで、生産者は、注文情報を基にした販売計画から生産計画を立案したり、日次での収支把握などが可能になるとしている。
AgriSUITEは現在、生産者の経営支援システムとして宮城県の農業法人などを含む20のユーザーが試験導入を進めている。日立東日本ソリューションズでは、随時フィードバックを反映させながら、日本各地の農業法人に展開していくとしている。
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