移植性と相互運用性が肝に、長く付き合えるPaaSベンダー選択の指針PaaS市場を分析する【後編】

長期にわたって信頼できるPaaSベンダーを選ぶにはどうすればよいのか。大手ITベンダーと小規模独立系PaaSベンダーの違いを取り上げる。

2012年09月07日 08時00分 公開
[Bill Claybrook,TechTarget]

 前編「パブリック vs. プライベート vs. オープン、PaaSを選ぶ基準は?」では、PaaS(Platform as a Service)をカテゴリー別に紹介した。後編では、PaaSベンダーの選び方を扱う。

PaaSベンダーの選択

 では、今後3年、5年あるいは10年にわたって頼ることができるPaaSベンダーを選ぶにはどうすればいいのだろうか。クラウド分野に進出したばかりでも、実力があるという理由で大手ITベンダーを選ぶべきだろうか。PaaS一筋の小規模な独立系ベンダーを選んだ方がいいのだろうか。それとも、大手と小規模なPaaSベンダーの製品を組み合わせるのがベストなのだろうか。

 PaaSは時間の面でも経費の面でも巨大な投資になる。企業のクラウドの健全性は、どのPaaSベンダーを選ぶかに懸かっているといっても過言ではない。自社のビジネスニーズに最も合ったPaaSベンダーを選ぶ際の指針を以下に示す。

アプリケーション開発

 PaaS上で開発可能なタイプのアプリケーションと、そうでないアプリケーションを特定する。さまざまなインフラストラクチャの選択肢を提供しているベンダーも何社か存在するが、特定のアプリケーションを開発するのに必要なインフラストラクチャを提供できるPaaSベンダーが存在しない場合もある。このため、PaaSアーキテクチャとPaaSツールを使ってアプリケーションの検証が行えることも条件となる。自社のアプリケーションの開発とテストに特別なハードウェアが必要とされるのであれば、PaaSベンダーを利用するのは難しいかもしれない。

移植性と相互運用性

 PaaSベンダーとして成功するのは、アプリケーションの移植性とクラウドの相互運用性をサポートするPaaSを提供する企業だろう。多くの企業がハイブリッド型クラウド環境の開発を計画しているので、PaaSベンダーがそれに向けた製品、すなわちアプリケーションを異種クラウド間で容易に移植できるサービスを提供しているかどうかを確かめること。クラウド間の相互運用性を確認するには、候補となるPaaSが次の機能を備えているかどうかチェックする必要がある。

ITmedia マーケティング新着記事

news100.jpg

日本はなぜ「世界の旅行者が再訪したい国・地域」のトップになったのか 5つの視点で理由を解き明かす
電通は独自調査で、日本が「観光目的で再訪したい国・地域」のトップとなった要因を「期...

news023.jpg

誰も見ていないテレビ番組にお金を払って露出する意味はあるのか?
無名のわが社でもお金を出せばテレビに出してもらえる? 今回は、広報担当者を惑わせる...

news182.jpg

中小企業のマーケティングDX 取り組みが進まない理由は?
トライベックの2024年最新版「中小企業DX実態調査」の結果、さまざまな課題が浮き彫りに...