「次の大物」と期待されたPCの3D表示は結局、広く普及していない。今注目されるのはタッチスクリーン。Windows 8の登場を受けてタッチスクリーンはPCの標準機能になる勢いだ。
ここ数年、3DはPCの「次の大物」ともてはやされてきた。しかし、一部のゲーマーやマニアたちを除き、いまだ広く普及したとはいい難い。今、タッチスクリーンが新しい「次の大物」と叫ばれている。だが今回はどうやら本物らしい。
3Dは家庭にトップダウンから、つまり大画面テレビの映画から入った。しかし、タッチ機能はボトムアップから入り込もうとしている。高感度タッチスクリーンを搭載した最新式のスマートフォンがコンシューマーをタッチに向かわせた。
スマートフォンがタブレットに影響を及ぼし、各メーカーはタッチスクリーン型のノートPC、オールインワンのデバイス、モニターを製造するに至っている。
タッチスクリーン型のノートPCやオールインワンは決して新しいものではないというのは事実だ。しかし、これまで最も売れた製品(恐らく、米Hewlett-PackardのTouchSmartシリーズのデスクトップとノートPC)が、メインストリームレベルで成功したとはいい難い。同じことは3Dについてもいえるだろう。
ところがタッチスクリーンには3Dには存在しなかったエースがいる。Windows 8だ。Windows 8は基本的にタッチおよびマルチタッチをサポートする。タッチサポートは、新しいModern(以前Metroと呼ばれていた)UIの基礎部分に組み込まれており、従来型のデスクトップにも関連している。
Windows 8のタッチは機能するだろう。十分使えるレベルだ。ついに来たのだ。そう、タッチはこれまで見たこともない方法で、ユーザーエクスペリエンスを拡張し、強化している。3Dの場合、単純にそうはならなかった。
3Dは映画をより一層没入型のものにした。幾つかのゲームも、かなり没入できる仕上がりになった。ただし、それらの多くは後から追加的に3D化されたものであり、映画、テレビ、ビデオゲームを問わず、3Dを念頭に一から作られたものは少なかった。その理由は簡単だ。非常にコストが掛かるからである。
一方のタッチは、そういった意味ではコストが掛からない。マウスを利用するゲームやアプリケーションでもタッチ操作を利用できる。またタッチ操作を前提に開発されたタイトルも文字通り数百、数千種類ある。
その点で、3Dは全く太刀打ちできない。なぜか。
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